挨拶  | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今朝、地元の母校である中学の脇を通る際、見慣れぬジャージ姿の団体がやってきて、裏門に入るなり、さーっと横に一列に並び、一斉に「お願いしまーす!」と言って入っていくところを見かけた。
 
試合か?相手の敷地に敬意を示して入るのだなあ、武道と一緒なんだ!と思った。
 
>「礼」は人間としての自然の姿、人間的行為、すなわち礼とは「人の道」なのである。
 
以前書いた「礼に始まり礼に終わる」を読み直してみた。
 

ところで現在、某職場でバイトをしているが、「今日も1日明るい笑顔でお客様をお迎えいたしましょう」がおもてなしのモットーであり、社員の出入口には何気に、笑顔、スマイルと書かれたポスターが目に入る。
 
職場では、「食事に行ってきまーす」といえば「行ってらっしゃいませ〜」と送られ、「只今戻りました」と言えば「おかえりなさいませ〜」と迎えられる。それは単なるマニュアル化とも違い、気持ちよく仕事が出来る。挨拶で気分が悪くなる人はいない。
 
改めてわかったのは、挨拶の目的は、相手の存在を認めているという事。小さな声でモゴモゴいっては相手に伝わらない。相手に伝わる挨拶、それが大事。
 
道場でも同じ。一息ついて、気持ちを集中させて短く「お願いします」「ありがとうございました」と感謝の意を込めて挨拶する。
 
挨拶する時、意識が分散してはいけない。
 
意識と行動の両方が一緒にできてはじめて相手に伝わり、無意識レベルの深いところで繋がることができる。
 
出勤時・退社時、レストランで、コンビニで、ひとり暮らしをしていても、挨拶できるタイミングはあるもの。家族と暮らしていれば尚更だ。
 
1日に何回相手に対し感謝を示せているだろう?もちろん挨拶しづらい苦手な人もいる。けれど、勇気を出して挨拶し、苦手な人に挨拶できた自分を褒めてあげてることも大切だ。
 
挨拶をして、人生が変わることもあるかも知れない。スマイル、スマイル!