ミラノ コロナの現状 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ヨーロッパの感染再拡大が懸念される今日この頃。


10/16時点の1日当たりのイタリアでの新規感染者数は10,009名。そのうちロンバルディア州は2,419名だった。

イタリアはこの春、ヨーロッパで最初に深刻な感染拡大に見舞われた際、世界的にもかなり厳格なロックダウンを実施した。ちなみに、イタリア、3月31日は新たな感染者数4053名に対し死亡者は837名だった。

現在イタリアはコロナ第二波対策として13日に首相令が出されたが、ロンバルディア州も本日(10/17ー11/6有効)規則が更新された模様。特に夕方18時以降の飲食の規制が厳しくなり、持ち帰りも宅配利用を推奨している。

首相令(10/14-11/13まで有効)

マスクは常時携帯。私的住居以外の閉鎖空間や屋外のあらゆる場所でマスクを着用することを義務付ける(6歳以下の子供や健康上問題がある人など一部例外あり)。私的住居内であっても、同居人でない人が居合わせる場ではマスクの着用を強く推奨。

アマチュアレベルの接触を伴うスポーツに関する試合や活動は全て禁止される。

屋内外にかかわらず、パーティは禁止。市民婚、宗教婚を問わず、結婚式後のパーティーでは、ガイドライン遵守の下最大30名まで参加可能。自宅での食事会・パーティは同居人でない人々を6名以上招待することを避けることを強く推奨。

あらゆる種類の学校が企画する修学旅行、課外授業、生徒間・姉妹校交流に関するイニシアティブ、ガイドツアーや教育目的の外出中止。

飲食サービス業(喫茶店、パブ、レストラン、ジェラート屋、菓子屋を含む。)は、テーブル席での飲食につき24時まで、着席しない飲食については21時までのみ許可。

ところで、先週次男の友人が感染し、濃厚接触の疑いがあると言われ、次男は自らホームドクターに連絡を取り、翌朝のPCR検査を予約し、夫の車で地元大病院のドライブスルーで検査を受けた。

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その間、家族も検査をすべきか外出しても良いのか?などと心配したが問題ないとのことだった。

 

結果はホームドクター経由で出るが、ロンバルディア州のサイトでも見られると言うことだったが、27時間後に陰性がわかり証明書も取得。次男本人が高校の校長に連絡をとっていたとのことで、私がいない方がなんでもできるようになるのだなあ、とある意味関心した。

とは言え、児童生徒や教師の感染により、学級閉鎖となったり、また登校時間をスライド制にしたため何かと問題が起き、授業は進まない、デモは起きる...ある意味、さすがイタリア!と思うが、次男の去年までのクラスと現在のクラスの保護者のSNSグループでは、非難轟々。まあ怒るのもわからなくはないが、非建設的な意見?文句?堂々巡りですごい受信数にうんざりしてしまう。

揚げ句の果てに、「感染したにも関わらず学校に来ている子がいる。親を警察に届け出るべきだ!」「私はうち子さえ安全であればそれでいい!」そう言い切っている保護者もいてぞっとした。感染に関しても、噂レベルが一人歩きする。再び正義主義の横行が恐ろしい。

因みにイタリア南部のカンパニア州知事はこれ以上の感染拡大を阻止するために、既に州内の学校と大学を月末まで閉鎖することを決定・実施中。

日伊同様、PCR検査を増やせば感染者数が増えるのは確かであろう。とは言え、死に至るケースは減少化しているが、安心は出来きない。パニックにならぬよう、きっちりと予防を続けながら日々過ごそう。

http://www.governo.it/it/coronavirus-misure-del-governo

http://www.salute.gov.it/nuovocoronavirus

https://www.regione.lombardia.it/wps/portal/istituzionale/HP/DettaglioRedazionale/servizi-e-informazioni/cittadini/salute-e-prevenzione/prevenzione-e-benessere/red-coronavirusnuoviaggiornamenti