ついに父が亡くなり早半年が経ってしまった。そして私がミラノの家を出て半年。
とは言え、最後に父に会ったのは既に1年前であったし、毎回出発の時には、これが最後になるかもしれない、と覚悟して帰るからか、どうもピンと来なかった。(今でもそうだ) 遺品を片付けながら思い出に浸り、泣くだけ泣いて、後は母を励まし、元気になった頃合いを見て、私が自然に発てればいいかな、と思っていたが予定通りにはならなかった。
母は数年前に腰を破裂骨折した事がきっかけで、5箇所も脊柱管が詰まってしまい、ヘルニアだ、即湾だ腰部変形だ、とまあいくつも病名がつき、ここ数年で10キロ痩せ、身長も縮み、会う人会う人、誰だかわからなかった!と言われるくらい別人になってしまった。
父の介護に必死すぎて、自分の身体の変化に気づかなかったのだろう。「私は平気よ!絶対心身崩すことはありえないから。」と言っていたが、人に「絶対」なんてあり得ないんだな。
市の職員さんが来宅し、母の心身の状態やら、日常生活、住まいの環境などについて聞き取り調査をされ、幸か不幸か要介護1が認定された。
人によっては、介護が絶対必要なのに、全て自分でできると言いはり、介護がつかず、急激に容態が悪くなり急遽申請し直しする人がいる、という話はよく聞く。
今は私が買い物や家事をしているが、本来、私は「いない」という環境。市にサポートしてもらいつつ、なるべく自分で動ける身体になってもらわないといけない。
通院、リハビリをしながらも、筋肉をつけ、倒れない、転ばない体にする必要がある。
最近、母が通う整形外科のあるビルの中に、運営母体は脳神経外科なのだがケア体制も万全な要支援・要介護認定を受けた方が対象の筋力トレーニング施設がある事を知った。送迎もある。今思えば、父こそそこへ行くべきだった。頭はしっかりしていたのに、筋肉が落ち、座っているだけで後ろに倒れることも度々あった。なぜそこまで筋力が落ちたのか?と思うが、今更どうしようもない。だからこそ、母にも通って欲しいと思った。
ケアマネさんが見学予約をとりつけて下さり、出かけてきて母は気に入ったもよう。ただ定員がいっぱいで、空き待ちだということだった。
それこそ、具合が悪くなった、などの理由で辞める人が出ないと空きが出ないのかしらね、と話していたら、週一だが午前中のクラスに空きが出たと連絡が入った。なんとラッキーな‼︎
「何を着て行こうかしら?」早速トレーニングウエアを一緒に見に行ってきた。幾つになっても身なりに気を使う気持ちは大切だ。
少しずつ前向きに元気になっていって欲しいもの。
