日本に『死生学』を広められた上智大学名誉教授でカトリック司祭のアルフォンス・デーケン神父様が6日、肺炎のため帰天された。享年88歳。葬儀は11日午後4時よりカトリック麴町聖イグナチオ教会にて、主司式はイエズス会のレンゾ・デ・ルカ日本管区長。イエズス会会員のみの参列となる。
「死への準備教育」。日本では「死」の話をするのはタブーとされているけれど、誰しもいつかは死に直面しなければならない。「死」を考えることは、「生きる」ことを考えることであり、「死」を語ることは、「愛」を語ることに他ならない。
人は、ある一定の年齢になったり、本人や身内に病に倒れる人が出て、はじめて「生きること」「死ぬこと」などを意識するのではないだろうか。 この10年デーケン先生の本は何度も読み、何度も癒された。
Quality of life。人生何に重きをおくか。結局は若い頃からの心がけと前向きな姿勢でありつつ、年を重ねていくものだと思う。
人生は贈り物であり、時間も贈り物。両親や周りの人の老いを見つつ、自分の「老いのレッスン」も始まっている。
主よ、永遠の安息をアルフォンス・デーケン神父様に与え、絶えざる光を彼の上に照らし給え。彼の安らかに憩わんことを。アーメン。
デーケン先生ありがとうございました。
