善を撒こう 〜 Rubbish&Co | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。


 
 
毎年夏を日本で過ごし、ミラノへ戻る度次男は「ミラノは汚いね。日本の方が綺麗でいいよ」と言っていた。
 
イタリアはどこにでもゴミ箱がある割に、路上にはゴミが捨てられているし、犬の糞も多い。日本では今でこそ道端にマスクがポイ捨てされているのを見ると、残念だし、むかっとするが、ゴミ箱がない割には綺麗な方だと思う。とは言え、来年オリンピックが行われるかどうかわからないが、行われる場合は町にゴミ箱を増やしてもらわないと大変なことになるかもしれぬ。
 
さて、この数ヶ月ミラノで、町を綺麗に、気持ちよく過ごせるようにゴミ拾いをしようという、日本人有志“Rubbish&Co”によるボランティア活動が始まった。
 
「ミラノは私たちを迎え入れてくれた町です。このコロナの難しい時にこそ、ミラノへの感謝の気持ちを表したいと思いました。」という。
 
”Rubbish&Co“は2週間に一度集まり、ミラノの各地区別にゴミ拾いしているのだそうだ。
 
こちらは夏休み明けのポルタ・ヴェネツィア周辺。
 
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ミラノのゴミ回収作業を請け負うAMSA(ミラノ環境事業公団)の目が届きにくいゴミが、中心だと言う。タバコの吸殻、地下鉄の切符、そしてやはりミラノでも最近よくポイ捨てされているマスクが多いそうだ。
 
環境問題というのは、社会生活の根底にある価値に対する根本的な問いかけであろう。海の汚染然り、人間の生産と消費活動によって、地球環境が至るところで急速に侵されている。
 
日常生活の中で私達は身の回りから、地球に優しい事を実践していかないといけない。
 
日々の行動を見直し、次世代に「美」と「善」の種を撒こう。
 
このコロナ禍において、コロナは良くも悪くも人の生活を変えた。しかし、こう言った「善」を撒くことによって、芽が出て成長し、愛の花を咲かす事が出来ますように。