イチジクが美味しい季節となった。
イチジクは漢字で「無花果」と書くが、花がないわけではない。イチジクは実の中に小さな花をつけるため、外からは確認できない。花はなんと中身の赤いつぶつぶ。
ところで、旧約聖書の創世記の中で、エデンの園で、蛇にそそのかされて「禁断の果実」を食べたアダムとイブは楽園を追放されるが、裸を恥じてその身を覆ったのが「イチジクの葉」。
日本のイチジクの木と比較し、地中海世界のイチジクは大木が多く、よって葉も非常に大きい。このエピソードがきっかけで、イチジクは「羞恥」のシンボルとなっていったという。
イチジクの生産量上位は国内が愛知・和歌山・兵庫がトップを占めるが、国外はトルコ、エジプト、アルジェリア、イラン、モロッコがトップ。流石古代エジプトの壁画にも描かれているほど、古くから愛されている果物と言える。
ところでイチジクは比較的多くカリウムを含んでいる。カリウムは血圧を下げる効果があるので、高血圧や動脈硬化などの予防に役立つ。ペクチンをはじめとした食物繊維も多く、便秘改善にも期待。
また、イチジクにはフィシンというタンパク質分解酵素が含まれているので、食後に食べれば消化を促進してくれる。
個人的にイチジクのツブツブ感が好きなのでイチジクジャムが好きだが、クルミとの相性も良いので、サラダやパン、デザートに利用する。またチーズや生ハムともよく合う。
気になる味だが、画像のイチジクは熟れていたがこの夏の天候のせいだったのか、甘さが今ひとつ足りず。
あー美味しい生ハムイチジクが食べたい!


