至福の時 ~ 冷酒と蕎麦焼き味噌 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

母の看病の気晴らしに、友人に会ってきた。
 
お蕎麦を食べて、和風甘味ね!という約束だったが、まずは献杯しましょう、となった。私は父を3月に、彼女は5月にお舅さんを亡くし、そしてお互い7月生まれなので、乾杯を...いずれにしても、お互いに敬意を表しあった。(なんとでもいえるか?!ただののん兵衛!)
 
私はどちらかと言うと蕎麦よりもうどん派なのだが、江戸っ子は蕎麦好きで、蕎麦が来る前に酒を一杯やるのが、粋だったようだ。それも甞め味噌タイプの「蕎麦味噌」を少しずつ頂きながら、という。
 
友人のお勧めで、その粋なつまみの「蕎麦焼き味噌」を頼んでみた。
 
image
 
木のしゃもじに味噌をぬって香ばしく焼いて出てくるのだが、一茶庵発祥のメニューだという。
 
確かに味噌なのだが、口に入るたびにおかかの味がしたり、ねぎ、ゆずなどの香りがし、ちびちびといきながら、昼から冷酒を頂き、至福の時。あとからお店の人に聞いたら、西京味噌に混ぜ込んであるのだそうだ。
 
余談だが、日本のファストフードである「蕎麦」は、手軽に屋台などで食べられ、寿司、天ぷらと並び庶民に親しまれたもの。
 
その「蕎麦」が茹で上がる前に飲む酒のことを「蕎麦前」と呼び、肴には出汁巻き玉子などが好まれたという。そして最後に蕎麦を手操り、さっと店を出る。それが江戸時代の”粋”だったのだそうだ。
 

この蕎麦味噌、焼きおにぎりにもいけそうだわ!

 

いやいや、今後冷酒でちびちび...癖になりそう。