今が旬 ~ しし唐 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

 

子供の頃嫌いな食べ物は『ピーマン』だった。もちろん、『しし唐』も大嫌いだったが、今ではピーマンもしし唐も大好き。

 

ピーマンとしし唐は同じ、ナス科トウガラシ属で、栄養素もほぼ一緒。ビタミンC,ビタミンE、カロチン、カリウムを含む。独特な匂いのするビラジンには、血液凝固を防ぐ作用があり、心筋梗塞や脳梗塞に効果があるという。血液を綺麗にし、免疫を高め、ストレスやお肌に効果があるそうな...

 

ちなみに、しし唐とは、実の先端がでこぼこで、獅子の顔に似ていることからそう呼ばれるそうで、実名は『獅子唐辛子』。唐辛子には辛味種と甘味種があり、しし唐は甘味種。ついでにピーマンやパプリカもそれにあたり、それらは自生品種ではなく、唐辛子からの品種改良品なのだそうだ。

 

イタリアのしし唐は大きめだが、たしかにPeperoncino Dolceという。チンジャオロースを作るときは、実が薄く柔らかめなこのPeperoncino Dolceを使用している。

 

前置きが長くなったが、このしし唐、年間を通して販売はされているが、実は今が旬。緑が深く、皮にツヤがあるものが良い。余談だが、育つ環境により、乾燥など強いストレスの中で育つと辛くなるようだ。非常に辛い物の多くは小ぶりで中に種が少ない事が多く、受粉不良によるもので、激辛唐辛子の原因のひとつだという。

 

さて、好きな食べ方は、スペインのバルで食べた素揚げに、塩をふったもの。揚げる前に、楊枝などで穴を開けておかないと破裂することがあるので要注意。

 

またお弁当のおかずにも欠かせない。軽くいためてオイスターソースを和えるだけ。

 

病み付きになるのが、めんつゆで作る煮浸し。今回は忘れたが、おかかも入れる。輪切り唐辛子をいれると、食欲をそそり夏バテ効果もある。

 

 
一度油で炒めてからめんつゆで煮て冷まして味をなじませる。大量に作って作りおきにすればよいが、これで2パック(50gx2)だから驚いてしまう。イタリアだと一度に500グラムくらいは買ってしまうのだけれどな...しかも巨大!爆