芒種 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。


今日は、二十四節気の第9節目で、太陽の黄経が75度の時点に来たことを示す「芒種」。
 
梅の実も黄色づき始め、百舌が盛んに鳴き始め、螢が川から上がって草に宿り始め、カマキリなどの虫のふかが始まる気候としている。(子供の頃見たカマキリのフカは、集合体恐怖症の私にとっては忘れられないトラウマだ!)

「芒」とは、「のぎ」とも言って稲穂などの穀に付いている刺状のもののことを言うのだそうだ。
 
よって「芒種」とは稲(米)の種を指していて、入梅も近いこの時期に稲の種まきをする季節であることを告げている。
 
ちなみにこの時期の旬は、鮎、とうもろこし、枝豆、さくらんぼ、びわ、メロン、夏蜜柑など。
 
鮎は6月1日に各地で鮎漁の解禁日を迎えたので、スーパーで鮎の形をした和菓子をよく見かけた。芒種の頃には各地の川が鮎を狙った釣り人たちで賑わうようだが、今年は新型コロナウイルスの影響で一時、解禁が危ぶまれたものの、広い川で竿を振る鮎釣りは「3密」とは別世界だったようだ。
 
また、季節の花は紫陽花とホタルブクロ。ホタルブクロは花びらの中にホタルを入れると、明かりが漏れて美しいことから名づけられのだそうだ。とても綺麗な濃い紫色のホタルブクロを近所で見つけ、玄関に飾っていたが、すぐに枯れてしまった。
 
 
忙しい日常の中でも季節の移ろいを楽しみましょう。