あっという間に5月。
カトリックでは5月は『聖母月』と呼ばれ、聖母マリアに捧げる月とされており、イタリア語では”il mese mariano”と呼ぶ。
聖母月の信心は近世からのもので、18世紀のイタリアで盛んとなったそうだ。この5月は、四季折々の中で春の訪れと共に自然界の実りをもっとも感じさせてくれ、また主の復活の喜びと希望に満ちた月でもある。そのような思いをもってこの月を聖母マリアに捧げ、マリア崇敬のために祈り続ける信心が伝統としてなされてきたことは当然のように考えられる。
マリアに対する祈りの中でも、幾世紀にもわたって大切にされてきた信心として、ロザリオがある。この祈りを歴代の教皇はたびたび言及し賛えている。
ピオ11世教皇は「われわれが神の御母に向かって唱えるいろいろな、そして有益な祈りのうちで、聖なるロザリオは特別な、きわめて主要な地位を占めていることを知らない信者はない」(回勅『イングラヴェシェンティブス・マーリス』)。また2002年10月16日に教皇ヨハネ・パウロ二世は、使徒的書簡「おとめマリアのロザリオ」を発表された。「喜び、苦しみ、栄えの神秘(玄義)」に「光の神秘」を加え、この祈りを通してより豊かにイエスの生涯の神秘に触れることができるようになった。
画像は「結び目を解く聖母」のメダイと手持ちのシルヴァーの十字架で作ったロザリオ。
メルカートで陶器のビーズを購入し、紐で通しただけのものだが、ビーズの山から"Amore di Dio"神の愛という意味のアルファベット(ちょうど10文字分)を数セット選んで購入。山にあるビーズも”R"と”I"がなかなかみつからず、”P"に油性ペンで一本棒を加え、”R”に、そして”T"にも書き込んで”I"にしたものだが、毎回使っており、はげてしまった。苦笑
Ave, o Maria, piena di grazia,
il Signore è con te.
Tu sei benedetta fra le donne
e benedetto è il frutto del tuo seno, Gesù.
Santa Maria, Madre di Dio,
prega per noi peccatori,
adesso e nell'ora della nostra morte.
Amen.
アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、わたしたち罪びとのために、今も、死を迎えるときも、お祈り下さい。
アーメン。(2011年6月14日 日本カトリック司教協議会認可)
ロザリオの祈りを唱え、「ばらの冠」を沢山つくり、家族のため、共のため、そして世界平和のために共に捧げましょう。
『聖母に捧げる祈り』
