災害時のパニック購買というのは、よく耳にすることで、このコロナ禍でも早くからトイレットペーパーやティッシュがないということだったが、それはさすがに落ち着いているようだ。
3月中旬, 帰国時のスーパーでは、パスタやレトルト類がスーパーから消え始めていたが、最近では小麦粉やバター、ホットケーキミックスなどが姿を消している。
ところで、下記の18カ国20箇所において調査及び結果として、どのような食品が一番初めに売り切れたか?という非常に興味深い記事を読んだ。
米国 (全体) ピーナッツバター
L.A. 米、缶詰類、豆、豚肉、バター
N.Y. ジュース、冷凍食品
アルゼンチン 砂糖、小麦粉、パスタ
ブラジル オリーブオイル、砂糖
イギリス パスタ、紅茶
スペイン 牛乳、缶詰類
フランス パスタ、魚缶
ドイツ 小麦粉、砂糖、乾物類
イタリア トマトソース、パスタ、小麦粉、イースト菌
アルメニア 小麦粉、砂糖、バター、肉類、オイル
イラン 生姜、レモン
アラブ首長国連邦 肉類、魚介類、パスタ、米
ガーナ トマト、オクラ、長芋、ココヤム(ヤム芋{長芋}の葉)
南アフリカ 米、缶詰類
オーストラリア 小麦粉、米
タイ 麺類、缶詰類
インド 牛乳、卵
中国 小麦粉、塩、米
日本 肉類、カップラーメン
さすがに、イタリア人はパスタやトマトソース、そしてピッツァを作るためのイースト菌及び小麦粉はさすが!と思った。どの国も、小麦粉、文化によっては米というのはうなづけるが、アメリカのピーナッツバターというのは、出た~!という気がするし、フランスの魚缶は意外であり、イランの生姜とレモンというのは、どういった食事をするのだろう?と興味をもった。しかし、日本のカップラーメンというのは、食文化というか、外食産業は豊かでも、意外に家庭ではそうではないのだな...と感じたものだ。
それでも、逆に多くの在ミラノの友人たちが、餃子やうどんなど、結構手作り画像をFBにアップしているのを見た。最近、現在はフランスにおられるが、在伊50年以上のご夫人と電話で話した際、在外邦人女性は強いわよね。食べたいものがなければ作らなきゃいけないでしょ?そうやってきたし、皆強いわよね、とおっしゃっていた。今でこそ、日本から欲しいものがあれば何でも取り寄せることが出来る時代だが、当時は、インターネットもなく国際電話もあってもとても高くてかけられなかった時代から海外におられる先輩方の知恵や強さ。学ぶものが沢山あるなあと思ったものだ。
ところで、ミラノに残した家族のご飯係は、夫か長男のようだ。長女曰く、肉が多すぎる!味が濃すぎる!と文句を言っていた。少なくとも我が家の場合、次男も既に大きいし、長女も4年も家を出て自炊していたのだから料理もできるわけで、ここは役割分担、調理も順番制にし、各々が健康、生活を見直すべきなのにな...と遠くから思う。
この過酷な状況の中、人間は止まっているが、地球は健康に、つまり地球環境が改善されてきているようだ。家にいるからこそ、食生活も見直すべきだろう。
