「ロザリオ」の祈り、というのがカトリック教会にはあるが、これは聖母マリアへの祈り(アヴェ・マリア)を繰り返し唱える際に用いる数珠状の祈りの用具、およびその祈りのことを言う。
また、「ロザリオ」という名称は、ラテン語の “rosarium”に由来するもので、これは「バラの冠」という意味であり、珠を繰りながら唱える祈りが、ちょうど“バラ”の花輪を編むようなかたちになるからなのだ。
以前、近所のエジプト人の友人のお父さんがエジプトから来ており、言葉が通じないのに一緒にバールに行ったことがある。ずっとロザリオ的なものを持っていたので、あなたもお祈りするんですね、と友人を通じ通訳をしてもらったら、空を仰いで「”アラー”にだ!」と言われた。苦笑 いや、おっしゃる通りで...
余談だが、14年前私の受洗ではボンボニエレとして、カラーのコピー用紙で小さなバッグを折り、その中に砂糖衣でくるんだアーモンドを入れ、リボンに手作りのロザリオをつけて贈った。5ミリ四方のヴェネチアングラスを9ピンと呼ばれる針金状のビーズなどを通し連結させる用具に通し、ニッパーや丸ヤットコや平ヤットコを使って小さめなロザリオを数十個作ったのだ。
ロザリオはあちこちのバッグやコートのポケットに入っているが、気に入ったものがなく、また作ろうかな...と思っていた時に、面白いロザリオを先週、聖書研究の指導者であるシスターに見せていただいた。
愛知県にある瀬戸教会で販売されているものらしいが、瀬戸といえば瀬戸物。瀬戸焼の陶磁器だ。
陶器で作ったオリジナルのロザリオ。陶芸家の指導のもと、信徒から募った奉仕者が土から一つずつ成形し制作したのだという。また、糸は盲人用ロザリオを参考に編み、珠を引きながら使う珍しい形の陶器の手触りが優しいロザリオだった。
ああ、こういうのいいなあ、と思いつつ、さすがに土からは作れない。そういえば、以前,プラスチック製だったけれど、キューブ状のビーズでブレスレットを作ったことがあるなあと思い、そのビーズを買ったバングラデッシュの屋台に出かけてみた。10個のアルファベットでどういった言葉が作れるだろう...
”Amore di Dio" 「神の愛」。丁度10文字だ。 しかし、「R」と2個目の「I」が見つからず。「P」に一本書き込んで「R」に。「T」の下の部分にも一本書き込んだら「I」になるではないか!自分としてはグッドアイディア!!
いい感じ!あとは司祭に祝福してもらってから使いだそう!
Ave, o Maria, piena di grazia,
il Signore è con te.
Tu sei benedetta fra le donne
e benedetto è il frutto del tuo seno, Gesù.
Santa Maria, Madre di Dio,
prega per noi peccatori,
adesso e nell'ora della nostra morte.
Amen.
il Signore è con te.
Tu sei benedetta fra le donne
e benedetto è il frutto del tuo seno, Gesù.
Santa Maria, Madre di Dio,
prega per noi peccatori,
adesso e nell'ora della nostra morte.
Amen.
アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、わたしたち罪びとのために、今も、死を迎えるときも、お祈り下さい。
アーメン。(2011年6月14日 日本カトリック司教協議会認可)


