五臓六腑に染み渡る味 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ここ数年、茅乃舎だしを使っているが、昨年一昨年前に頂き物で大量に頂き、自分で買ってくることをついつい怠り、気づいたら底をついていた!げーっ!!気づいていたら、先日の夫の出張中に頼んでいたのに...春の出張までには間が空いてしまう。さあ、どうしたものか?一度化学調味料、保存料無添加のものを使ってしまったら、そうでないものに手を出すのが恐ろしい。

 

一般的に化学調味料は大量摂取さえしなければ問題ないと言われるが、砂糖や塩のように大量に摂取しても気づかないので注意が必要。化学調味料は家庭で摂り過ぎに注意するほか、外食した時に知らず知らずのうちに摂取している場合も多いので、せめて家庭では簡単に味を美味しくするために化学調味料を多用するのではなく、できれば手作りにしたいもの。


基本、料理に手をかけているミラノの友人に、状況を説明し、何を使っているか?グループメッセージを送ってみた。


すぐに返事をくれた友人も茅乃舎だしを使用しており、なくなるとお茶パックに煮干や古くなってきた昆布を入れて出汁にしているということだった。やっぱり手作りよね...


日本料理に使われる代表的なだしの素材は、かつお節・いりこ・昆布・乾しいたけだ。

うまみ成分で分けると、鰹節やいりこなどの「イノシン酸」、干し椎茸などの「グアニル酸」、昆布などの「グルタミン酸」の3つに分けることができる。このうち「イノシン酸「と「グアニル酸」は核酸系、「グルタミン酸」はアミノ酸系となり、うまみ物質は単独で使うよりもアミノ酸系と9山系を組み合わせることで飛躍的に強くなると言われている。
 
早速、おかかに昆布、煮干にどんこをいれたパックを準備。1リットルの出汁を作りボトルにいれた。
 
 
ここのところ外食が多く、胃もかなり疲れていたので、五目炊き込み御飯と豚汁を作ってみた。「えーこんだけー?」と次男。何言ってるの!具がたっぷり栄養いっぱい。ぬか漬けのキュウリも出した。豚汁には生姜も入れたので、体の内部から温めてくれる。くーっ!!五臓六腑に染み渡る味!(自画自賛!)
 
ところで、ドライフルーツを水の中にいれて漬け込んだ「フォンダンウオーター」というのが、日本で流行っているそうだが、中国人の友人が毎日、ポットにお湯にくこの実となつめを入れて飲んでいるが、私たちの年齢にはすごくいいのよ。ここに朝鮮人参を入れても最適!と言われ、調べてみた。
 
いわゆる薬膳茶だが、閉経と共に、関節の軋み、こわばり(肝血不足)胃腸や肌を整え、口角炎(脾胃の障害)目のかすみ・飛蚊症の防止にもなるという。
 
私は肉類はあまり好きではないので、量も一気に食べられず、必然的に体質は血虚。目の下側も真っ白。気(血)の不足は、いろいろな障害を引き起こしやすい。サプリにも頼りたくない...
 
...というわけで、早速これも作ってみた。
 
これまた、体に吸収されていくような優しく味で飲みやすい。
 
今から「春」仕様の体を作ろう!