大雪 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

 

長かかった雨もやっとおさまり、小春日和の日々を楽しみ、心にゆとりを持ちたいものだが、坊主も走る師走。やっぱり忙しい。

 

1年を24に分けた、二十四節気では12/7〜12/21頃を「大雪」と呼ぶ。ちなみに”おおゆき”ではなく”たいせつ”だ。本格的な冬が到来。雪が降り積もるなか、動物たちは冬ごもりを始めるという。

 

ところで、今日12月7日ミラノはミラノの守護聖人である「聖アンブロージオ」の祝日。今年は土曜日に当たっているが、本来はミラノの祝日である。そして明日12月8日はカトリックの「無原罪の御宿り」の日で国の祝日であり、この両日がミラノの「アンブロジアーノ休暇」と呼ばれる。その時期に行われる物産展が、現在私が働いている物産展"Artigiano in Fiera"なのだが、数年前この物産展に出かけている間、外に出たら、思わず雪が降っていた!ということがあった。本来雪が降っても全く問題ない季節なのだろう。

 

大雪の頃の旬の食べ物は、柿、りんご、みかん、ゆず、さつまいも、ごぼう、大根。毎日りんごとみかんは欠かせない。またさつまいもも蒸してみたが、どうも日本のさつまいも芋にはおよばない気がしてしまう。ごぼうは、中華街へ行くたび購入する。

 

大雪の季節の花は、紅葉、シクラメン、山茶花、ポインセチア、柊がある。シクラメンは我が家のバルコニーに彩っているが、やはり年末だな...という気がしてくる。

 

新しい年の準備を始める「正月事始め」この時期から始まる。

 

そろそろ来年の手帳を買い求めるかなあ...

 

大雪や暦に記す覚書 椎橋清翠 
『合本 俳句歳時記 第四版』/角川学芸出版より