ストーリーはざっくり言うと川沿いの一戸建てに住む4人家族がそれぞれに問題を抱えながら家庭が崩壊していくというもの。
河川の氾濫。家族とは何か。幸せとはなにか。
40年前の話で、ちょっと過激な内容にも思えたが、威厳や品格を保ちながらも、本音と建前を使い分ける生活は今もそれほど(良くも悪くも)変わっていないのではないだろうか。とはいえ、「生きづらさ」はいつの時代にあっても、今はいじめや、鬱、自死なども急激に増えているのは確か。崩壊に向かった家族も、家が流されたことによって全てリセットされ、前を向き始めた。
ところで、このドラマでは、お母さんこと八千草薫さんの年齢設定は39歳 (当時の八千草さんの実年齢は46歳)。不倫相手の北川こと竹脇無我氏の年齢設定は33歳だった。子供達は高校生と大学生。(子供に関しては)我が家と同じだが、どうも老けているイメージで見てしまった。自分が子供の頃見ていた俳優だった...という目線だからなのだろうか?
それにしても、主演級だった八千草さんや父親役の杉浦直樹氏、竹脇氏は皆すでにお亡くなりになっているが、彼らの晩年は、このドラマからすると意外な亡くなり方でもあり、そちらに気をとられてしまう。(八千草さんは、結婚3度目の方と結婚し、いいお母さんのイメージだったが、お子さんはいなかった。竹脇氏は鬱病になり糖尿病と高血圧で悪化。離婚した妻と娘、最後の連れ合いにみとられて亡くなられたという。杉浦氏も結婚離婚、再婚。大変酒豪・愛煙家であり、日本酒一升は軽く、たばこはピースを好み最後は肺腺癌で死去)
息子役の国広富之氏はいつもモスバーガーでモスシェークを飲んでいた。あーあの時代がモスの駆け出しだったのだなあと個人的に感銘を受けた。(そこ?笑)
それにしてもオープニングの映像には何度見ても心が痛んだ。平穏に見える川がある日突然濁流に変わり平凡な家庭を飲み込んでいくという、この作品のテーマを見事に象徴している。
また、ジャニス・イアンの甘く気だるい歌声と、マイホームが濁流に飲み込まれていく映像が脳裏に焼き付いたが、最後の最後で希望を見た気がした。
