反面教師 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

 

ニュースを見るたびに心が重くなる。もっと明るく、心が癒されるニュースはないのか?と。

 
かと言って、動物ネタやら芸能人ネタをトップに持ってくれば、平和ボケと言いたくなってしまうのだから現金なものだ。
 
ところで、神戸市須磨区の市立東須磨小学校の20代教員が、同僚で30~40代の先輩教員4人に昨年から継続的に暴行や暴言を受けており、その動画が公開されていたという、大人とは思えない前代未聞な幼稚な行動が発覚した。(もちろん、それは氷山の一角かもしれない)
 
本来、児童生徒の手本となるべき教師は「いじめ」をなくす立場なのではないか?そして、いじめ行為が明らかになり、神戸市教育委員会の担当たちが会見を開き謝罪した。しかし、なぜ加害者教師達が保護者説明会に出て反省と謝罪をしないのだ?
 
うやむや、もやもや...悶々としている。
 
ところで、『いじめ防止対策推進法(平成25年法律第71号)』によれば、「いじめ」の定義とは、
 
児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。
 
もちろん、この法律において「児童等」とは、学校に在籍する児童又は生徒をいうが、「教師」と置き換えて読めば、「いじめ」は「いじめ」。
 
「臭い物に蓋をする」体質、見え見え。加害者教師のみならず、保身のために隠蔽した校長、前校長、そして教頭。見て見ぬ振りをした同僚...教育者たる者、それで良いのか?
 
被害者教師の心のケアも大切だが、ここは勇気を出して、きちんと刑事事件として取り扱うべきだと思う。加害者教師達にその罪を償わせ『反面教師』とするのが最良の選択ではないだろうか。そうすることで「ふざけただけ」のいじめや悪いことをしたら結果はこうなる、と教えるのが教師の役目であろう。
 
 
いじめの問題に対する施策