新学期 〜 初心忘れるべからず | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。


 
忘れもの 高田敏子
 
入道雲にのって
夏休みはいってしまった
「サヨナラ」のかわりに
素晴らしい夕立をふりまいて
 
けさ 空はまっさお
木々の葉の一枚一枚が
あたらしい光とあいさつをかわしている
 
だがキミ!夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ
 
迷子のセミ
さびしそうな麦わら帽子
それから ぼくの耳に
くっついて離れない波の音
 
 
やーっと今週(後半)から子供達の現地校が始まる。長すぎるよ、全く!
 
とはいえ、教科書は例年のごとくまだ揃っておらず。そろそろ文房具屋に顔を出してみるか...長男に至っては、何年もダブっているし、義務教育の段階は全て終わっているので、お金は出すけれど、中古で半分の値段で揃えるように!と指令を出した。逆に古い本、要らない本は自分で売り、その売り上げを本代に当てるように、と言ったが、やる気なし。長女が私、やってあげる!と大乗り気。意外にも指定された教科書でありながら、使わなかった本やエディション違いでオーダーし直した割に、古い本を文房具や元の書店が返品を受け入れなくてそのまま家に置いておいた本など色々あるのだ。やめてほしいわ、そういうの!
 
そして、ついに先週の土曜日から空手の稽古が再開。前半は上級者クラスであったが、後半はトライアルやら前年度最後に駆け込みで入会した人が多かったのかかなり白帯が増えており驚いた。
 
さて、人によっては2ヶ月ぶりの稽古?と言う人もいただろう。初日はとりあえず体をほぐすだけで終わった。鍛錬も最低限。
 
しかし、空手は稽古のある日だけするものじゃ無い。であれば、週1稽古の人、週4ー5回稽古の人とでは全く差が出てしまう。(実際そうなんだけど)。
 
空手を始め、武道の稽古とは毎日の積み重ね。柔軟だってストレッチだって毎日やってこそ意味がある。型の練習も帯色、経験年数に限らず地道に練習しているかどうかで、かなり差が出ているように見えた。
 
勉強とて同様。日々の積み重ね。「不断の努力」が、最後にものを言う。


空手も勉強も、「克己」。つまり、己に打ち克つということ。この、克己という自己修練が可能になった人にこそ、学業やその後の人生においての、道が拓けて来るのではないだろうか。

 
と言いつつ、今年の目標の型8本のマニュアルが未だ書けておらず...ギリギリにならなきゃ気合が入らず。と言うか、文章にする難しさの壁にぶつかって復帰出来ず。
 
 
うーん、初心忘れるべからず。
 
是非初心忘るべからず
時々の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず
世阿弥『花鑑』
 
 
日々の努力、積み重ね、大切ですね。