上に立つ人 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

実るほど頭を垂れる稲穂かな

 

稲が成長すると実を付け、その重みで実(頭)の部分が垂れ下がってくることから、立派に成長した人間、つまり人格者ほど頭の低い謙虚な姿勢であるという事を意味する諺だ。

 

学生時代、校長から社会人になり、常に成長を目指し、努力を惜しまず、たくさん困難や挫折を経験しつつ、人間としの徳を積み、実るほど謙虚に頭をさげるよう言われたことが印象的だった。

 

この生態の例は非常に良いところを突いていると思う。たとえ、肩書きは立派でも、中身が伴っていない人は意外にいる。威張り散らし、品格がない。

 

上に立つ人は、つまり、政治家であったり、会社の社長を始め、上司であり、学校では校長を始め教師軍などは、人徳、品格といったものが必要だろう。そうでなければ、人を育てることはできず、従って下のものもそうはなり得ない。もちろん、反面教授ということもあるだろうが、上に立つ人をみれば、その団体や組織の性質が見えてしまうこともある。

 

特に昨今の政治家の発言は目を覆いたくなるものが多い。一個人の発言ならいざ知らず、政治家はもっと自分の発言に責任を持たなくてはならないし、影響力があることを意識しなくてはならないはずだ。

 

そして、まずは人間を大切にする人。それが人間関係を円滑にしていくポイントであるが、人は一人では生きていけないのだから支え合っていくためにはどうあるべきかを知らないといけないんだな。

 

また、最近聞いた言葉だが、「勝って奢らず。負けて腐らず。」こういった謙虚な心が大切だ。

 

人生修行だなあ。