天のお父さま、どんな不幸を吸っても、吐く息は感謝でありますように、すべては恵みの呼吸ですから by河野進
日本に来て"8050 (ハチマルゴーマル)問題"と言う呼称をきいた。
「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支えるという問題。背景にあるのは子どもの「ひきこもり」。ひきこもりという言葉が社会にではじめるようになった1980年代~90年代は若者の問題とされていたが、約30年が経ち、当時の若者が40代から50代、その親が70代から80代となり、長期高齢化。こうした親子が社会的に孤立し、生活が立ち行かなくなる深刻なケースが目立ちはじめているのだが、特に経済的に支えていた親に先立たれ、精神的に異常な行動をとるケースをTVのワイドショーで最近いくつか見た。 特にゴミや古着などを拾ってきては家に溜め込むのだ。
長期化する引きこもり。なぜなのだろう。きっと誰もが引きこもりの状態になりえるのでは?とは思う。そして、それは必ずしも、不登校の延長だけではなく、一度レールから外れるとなかなか戻れない社会の構造になっているということ。社会にでるといろいろな不運もある。
けれど、生きている限り、良いこともあり。そして悪いこともある。究極な話、人間誰しも息を「吸って」「吐いて」の呼吸の繰り返し。
息を吸いこめば、吐きだすだけ。
...とはいえ一般の人は、普段、まったく無意識に息をしている。しかし、呼吸とは生きている間、絶え間なく続けるもの。人は一生の間に、なんと6~7億回も息をするのだそうだ。
ところで、肺活量について調べてみた。男性に関しては17歳から4000mlに上がり、20歳代それが続くがピークは男子は20-21歳の4320ml。女子はピークは18-22歳の2800ml 男女差がかなりあり驚いた。ちなみに、スポーツ選手の肺活量の平均は5000ー6000mlなんだそうだ。やはり、運動をしていると心肺機能が強くなるので、その分肺活量も高くなってくる。
いずれにしても大きく沢山息を吐いたら、肺が空っぽになり、その分大きく息を吸うことができる。
どんな苦しい時でもゆっくり呼吸してみると、落ち着くことがある。呼吸を整え、精神も整えることが大切だ。
私は、辛いことも、悲しいことも、「すべては恵みの呼吸」であって、その中に神の愛が隠されていると信じている。これが生きる喜びを生み出す秘訣であるのではないだろうか。
愛の主が、どんな時にも共にいてくださり、最後には、すべてを益としてくださると信じる時、不幸を吸っても感謝を吐くという、恵みの呼吸が出来るのだろう。
ストレスを溜めないよう、吐き出すことも大切だが不平不満、愚痴、泣き言、文句だけを吐き出せば、周りに負の空気を撒き散らすことになる。言うは易し、だがどんな不幸に出会っても、周りに感謝し、周囲を明るく人になりたいものだ。
