戦争がもたらすもの 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

今日8月9日、長崎は74回目の原爆の日を迎えた。
 
2日には東西冷戦終結の象徴となった米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約が失効したばかり。核軍拡の懸念が強まる中、長崎市の田上市長は日本政府に核兵器禁止条約への署名、批准を求めた。
 

ところで、一昨年前に、パパ様が「焼き場に立つ少年」と題し発信したモノクロ写真が再び注目を浴びている。

 

  

 

それは、被爆後の長崎で、亡くなった弟を背負っている少年が、弟の火葬の順番を待つ姿をアメリカの従軍カメラマンによって捉えられたもの。

 

その少年は誰なのか、74年たった今もわかっていない。その後、少年はどんな人生を歩んだのだろうか?あの少年に会ったことがあるといい、今も探し続ける男性(カトリック信者)がいた。しかも少年の名前は「あきひろ君」だったそうだ。と、今朝のミサのお説教で神父様がおっしゃっており、早速検索。

 

しかし、以前既に読んでいたのだが、2015年になんと聖教新聞では(まだパパ様がこの少年に注目する以前の話)このあきひろ君の正体やらその後を突き止め掲載していたのだから驚き!けれど、すでにあきひろ君は他界されておられるようだった。

https://plaza.rakuten.co.jp/karagura56/diary/201508030000/

 

パパ様はこの画像に署名され、「この画像は1.000の言葉より伝える力がある」とおっしゃったようだ。

 

当時の悲惨さと平和の大切さは語り継がれるべきだが、当時の被爆者たちは日を追うごとに亡くなってきている。今朝の式典では被爆者代表が家族や友人を一瞬のうちに失った方の切実な願いを訴えられた。戦争を知らない私たち世代も想像力は大切。

 

過去にあったことからいい加減学ぼう。忘れてしまったら、また同じことをくり返す危険性がある。それを見て考えるのは1人1人。そこからどうするかも見た人の判断で決めていくこと。平和憲法を守り、戦争や核兵器もない世界を実現する指導的な役割を果たせる国になることが出来ますように...。