また、一つ年を重ねた。
花は咲けば、やがて散る。
その草木の命が終わるわけではなく、花が咲き、散るのも命。
生きる為に芽を出し、花を咲かせ、花を散らせ、実を結ぶ。
ただ、人は花が咲くことを好み、枯れることを嫌う。
人間の評価を気にもせず、樹草はひたすら生き続ける。
人間の生き方も同じ。
他人がどう評価しようが、自分の思った通りひたすら生きる。
成功もあれば失敗もある。
樹草と何も変わりはないが、人間は不幸や失敗に執着する。
人間、生きていれば陰陽の法則から逃れることは出来ない。
それを教えてくれるのが自然界であり、身近な樹草である。
路傍の花を観よ。
人間よりはるかに力強く生きている。
年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず (劉廷芝「代悲白頭翁」)
毎年毎年花は同じように咲く。人の世が変化するのに対して、自然が変化しないことのたとえ。
花から学ぶことが沢山ある。
素直に、謙虚でありたいもの。
