夏の音 〜 花火 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
 
 

20数年ぶりに隅田川の花火大会を見てきた。

 

夏の風物詩、花火。30年来の友人であり、元同僚のNちゃんは浅草好きで、浅草で一人暮らしを始めた。その時から花火大会というと彼女の家にお邪魔していたが、私の渡伊、そして一時帰国しても常に彼らのヴァカンス(20数年イタリアに通い続けている!)のため入れ違いで、花火大会にはでかけていなかった。

 

今年、彼女のご子息が高3で受験の為、海外旅行なし、という事で、お宅で花火鑑賞にお声がかかった。

 

ところで、隅田川花火大会は、江戸時代から続く日本で最も歴史のある花火大会。2018年度は390年目に当たり、墨田区の郷土文化資料館で隅田川花火の特別展も開催された。以前は「両国の川開き」という名称で、昭和36年まで打ち上げ場所は両国橋上流でおこなわれていたそうだ。しかし、交通事情の悪化などに伴い翌年以降は開催ができなくなったようだ。その後昭和53年に「隅田川花火大会」と名を改め、ビルで囲まれた隅田川で復活。また打ち上げ場所もさらに上流へ移動し、打ち上げ会場も2箇所となり多くの方々に観ていただける配慮となったそうだ。

 

それにしても、この時期は、台風が多い。昨年度は雨天で翌日にキャンセルだった。今年も西日本は梅雨明けしたものの、台風6号の接近に伴い、10m以上の強風と高波が予想され、相次ぐ花火大会キャンセルの案内の中、隅田川のみ、開催方向の姿勢を崩さず。たとえ雨が降らずとも、打ち上げ用の台船を航行・係留することが困難な可能性もあるからだ。

 

「令和元年(第42回)隅田川花火大会は、7月27日(土)に予定通り開催いたします。」一方、「ただし、今後の天候次第では、中止とさせていただく可能性もありますので、予めご了承ください」とし、中止となる可能性も示唆していた。

 

Nちゃんからは19時過ぎからはじまるので、17~18時ごろ来て!といわれていたので、18時過ぎに着くよう家を出た。しかし、他のお客様方はしっかり17時には到着し、われわれが付いた頃には食事は終わっていた。思い切りイタリアンタイムだった~!!爆

 

Nちゃん宅は、田原町近くの15階建ての11階のマンションに住んでおり、見渡しは良い。19時を過ぎると、19時と19時15分になると、バン!バン!と客寄せか?花火が打ち上げられたが、テラスに出て外をみるが、風がつよく花火が流されているように見えた。大丈夫?

しかし、19時半開始と共に、その風も収まったから不思議。大急ぎで食事を済ませ、屋上へ駆け込んだ。マンションに住んでいる人を含め、マンションが発行した観覧チケットを持っていれば観ることができる。

 

バン!バン!空に響く音で記憶がよみがえる。そうそう。花火ってこれよ。そこへヘリコプターが旋回する音。周りを見渡すと、隣の低めのマンションの屋上にもすごい人。肝心な隅田川のほうには以前なかったビルが邪魔で、打ちあがるところがいまひとつ見えず。あれ、バンダイの本社なのよ、と友人。

 

第一会場では、両国花火ゆかりの業者と、国内の代表的な花火大会において優秀な成績をおさめた業者10社による花火コンクールが実施された。そして、第二会場では、創作花火やスターマインといった鮮やかな花火や途切れることなく打ちあがる様子が見どころであった。

 

入場者数は、2017年度が75万人、2018年度が87万4千人。そして、今回は、95万9千人(主催者発表)だったという。そして約2万発の花火が次々と打ち上げられ、赤や金など色とりどりの大輪が夜空を染めた。気乗りしなかったけど、行ってよかったと子供たち。行ってよかったわ~。