パパ様ツイッター 〜 2019年7月 その1 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

7月1日

La Bibbia non è un bel libro da conservare in uno scaffale, è Parola di vita da seminare, dono che Gesù Risorto chiede di accogliere per avere la vita nel suo Nome.
聖書は棚に保存しておく良い本ではありません。それは種を蒔くべき命のみ言葉であり、彼の名において命を歓迎するよう求める復活したイエスの賜物であります。

 

7月4日

Con la vostra attenzione ai piccoli e ai poveri, potete accendere stelle nella notte di chi soffre.
小さく貧しい人々に注意を払えば、苦しむ人々の夜に星を輝かせることができます。

 

7月5日

Nei periodi difficili, ancor più che in quelli di pace, la priorità per i credenti è stare uniti a Gesù, nostra speranza.

平和の時よりもさらに、困難な時における、信者の優先事項は、私たちの希望であるイエスと団結することです。

 

7月6日

Abbiamo bisogno di persone e istituzioni che difendano la dignità dei lavoratori, la dignità del lavoro e il bene della terra, nostra casa comune.
私たちは、労働者の尊厳、仕事の尊厳、地球の善、私たちの共通の家を守る人や機関を必要としています。

 

7月7日

Oggi nel Vangelo Gesù ci dice qual è la vera gioia dei suoi discepoli: "Rallegratevi perché i vostri nomi sono scritti nei cieli" (Luca 10,20), cioè nel cuore di Dio Padre.
本日のイエスの福音では、彼の弟子に真の喜びを語ります:「あなた方の名が天に書き記されていることを喜びなさい。」(ルカ10:20)、すなわち、父なる神の心の中にあります。

 

7月8日

In questo sesto anniversario della visita a Lampedusa, il mio pensiero va agli “ultimi” che ogni giorno gridano al Signore, chiedendo di essere liberati dai mali che li affliggono. 
ランペドウーサ訪問6周年を記念し、ランペドゥーサ訪問の6周年を記念して、私の思いは、彼らを苦しめる悪から解放されることを毎日主に求め叫ぶ「小さい人」に向かいます。

 

“Non si tratta solo di migranti!”, nel duplice senso che i migranti sono prima di tutto persone umane, e che oggi sono il simbolo di tutti gli scartati della società globalizzata. 
「これは移民だけに関わることではない!」という2つの意味あいで、移民は第一に人類であり、今日ではグローバル化社会の全ての象徴です。

 

7月10日

Preghiamo per i malati che sono abbandonati e lasciati morire. Una società è umana se tutela la vita, ogni vita, dall’inizio al suo termine naturale, senza scegliere chi è degno o meno di vivere. I medici servano la vita, non la tolgano.

見捨てられ、死ぬがままの状態に置かれた病者たちのために祈りましょう。一つの社会は、生命が保護される時、その最初から自然の死に至るまで、誰が生きている価値があり、誰が価値がないかを選ばず、すべての生命が守られる時に、人間的な社会とされるのです。医師は命のために奉仕し、命を取りあげるために奉仕するのではありません。

 

7月11日

Dio Padre accolga tra le sue braccia Vincent Lambert. Non costruiamo una civiltà che elimina le persone la cui vita riteniamo non sia più degna di essere vissuta: ogni vita ha valore, sempre.
神なる御父が、ヴァンサン・ランベールさんを御腕の中に迎えてくださいますように。この命は生きている価値がないと判断し、人間を排除する文明を築いてはなりません。すべての命には、常に、価値があるのです。

 

7月12日

La fede è un dono che mantiene viva una certezza profonda e bella: siamo figli amati da Dio.
信仰は深く美しい確信を持ち続ける賜物です:私たちは神に愛されている子供です。

 

7月14日

Nel Vangelo di oggi, Gesù propone come modello il samaritano, che amando il fratello come sé stesso, dimostra di amare Dio con tutto il cuore ed esprime nello stesso tempo vera religiosità e piena umanità.
今日の福音では、イエスはサマリア人をモデルとして提案し、兄弟を自分のように愛することによって、心を込めて神を愛し、同時に真の信仰心及び完全な人間性を表現することを示しています。

 

Oggi ricorre la #DomenicadelMare, dedicata ai marittimi e ai pescatori. Prego per loro e per le loro famiglie, e incoraggio a compiere ogni sforzo per proteggere e salvaguardare i loro diritti umani.
今日は船乗りや漁師に捧げる「海の主日」です。彼らとその家族のために祈り、私は、彼らの人権を保護し、保護するためにあらゆる努力を奨励します。

 

PapaFrancesco@Pontefix_it

 

パパ様は、9月29日に記念されるカトリック教会の2019年度「世界移民・難民の日」(テーマ:「移民だけの問題ではない」)に先立ちビデオメッセージを送られた。(スペイン語)

 

 

 

 

「これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい。言っておくが、彼らの天使たちは、天でいつもわたしの天の父の御顔を仰いでいるのである」(マタイ18:10)

 

これは移民だけの問題ではありません。それは、誰一人疎外されてはならないという問題です。

 

今日の世の中は、日ごとにエリート主義が拡大し、疎外された人々に対し、より冷酷になっています。発展途上の国々は、彼らの最良の天然資源、人的資源を、わずかな選ばれた市場のために使い果たし続けています。

 

戦争は、世界のいくつかの地域のみで起きています。しかしながら、武器の製造と販売は別の地域で行われています。それでいながら、彼らは紛争によって発生した難民を受け入れ、世話することは望まないのです。平和についてしばしば語っても、一方で武器を売っています。これは偽善ではないでしょうか。

 

この結果に苦しむのはいつでも、小さく、貧しく、弱い立場にある人々です。彼らはテーブルにつくことも妨げられ、彼らに残されるのは、宴会のパンくずだけです。

 

「外に向かう教会」は、勇気をもって行動を起こし、出会いを求め遠くに出かけ、道が交わる場所に到着し、そこで、わたしたち自身が社会として疎外している人々を招きます。

 

特権主義的な発展は、富のある人をより富ませ、貧しい人をより貧しくします。真の発展は、受容すること、受容的であることです。それは世界のすべての人を加え、彼らの統合的成長を促し、未来の世代を考えることです。真の発展は、受容的で、実り多く、未来に眼差しを投じることなのです。」

 

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先進国のエリート主義は競争社会を促し、排他主義を広める可能性も大きい。日本は欧米に比べると移民問題は少ないけれど、やはり小さい頃から競争、競争で育つ人間性というものは、まずはエゴを助長させてしまうと思うのだ。

 

一人一人が自らの創造性をもって新たなフィールドを創造し、互いに価値のあるものを自分が主体となり提供できるようになれば、競争をせず、お互いが認め合い、理解し、穏やかな心で生きていける社会を築くことができるのに...と思うのは、夢物語なのであろうか...。