どうでもいいことなのだが... | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

小学生の頃、校庭に平屋の家があり、そこから登校してくる同級生がいた。

学校に住み込みの学校用務員さんの家庭だったのだ。いつしかその家もなくなり、彼らは引っ越していった。ずっと忘れていたことだったが、ここイタリアでは,公立の学校にやはり住み込みの用務員がいる。

 

イタリアの公立の小中高校には,事務員以外に入り口や校舎の各階に用務員がいてそれぞれ仕事があるようだが、なんでそんなに人数がいるの?と思うくらいいる。一応公務員になるのだろうが、無駄だよな...と思う。おしゃべりばかりしていて、大抵の要件は聞いてもわからないという返事。掃除も指定されている場所のみしか掃除しないので、以前ボランティアで出入りしていた次男の中学校の家庭科室も2年続けて大掃除したことよ。なんで私?と思いつつ、脚立にのって窓のブラインダーに掃除機をかけたり、ゴミを何袋も出したのだが、それさえも用務員の仕事ではないと断られたもの...!!

 

その用務員の中で、どういう権利があるのかわからないが、校内の敷地に家を与えられている人もあり、想像的には朝から夜まで学校の見回りに励むのが仕事なのでは?と思うが、そうでもないらしい。

 

ところで、我が家の近所には割と大きめな高等専門学校があり、長女、長男の中学生時代は校舎の建て替えのため、そこに間借りしていたし、やはり地域の小中学校が建て替え...というとどっと民族の大移動か?と思うくらい人種がかわった。この春まで地域の移民率80%くらいの小学校の建て替えのためやはり5クラスが入っていたが、登下校の時間になると、ベールをかぶり、長い服をきた女性が道に溢れており、ここはどこ?と思うほどだった。

 

そこへ私も流れで入学に至ってしまった語学学校があったが、この秋、今度はミラノチェントロから某高校の支部が入るということで、私たちは追い出される羽目に...

 

前置きが長くなったが、学校の夏休みは約3ヶ月。とはいえ、進級手続きやら追試のための補習授業、高校卒業のマトウリタ試験などの諸々の手続きのため、学生や職員たちの出入りもあり、意外に校舎は数週間くらいしか閉まらない。

 

であるが、毎年夏の間、ずーっと電気がついたままの教室を発見する。それも一つや二つではないのだ。なぜ用務員は気が着かないのだろう?と思う。イタリアは意外にも日中は電気をつけず薄暗いまま授業をすることが多い。日本人的には、それが許せず、電気をつけてもいい?と聞いても大抵周りに反対されてしまう。これは文化の違いだろうか?でもここにいると、完全に視力が落ちるような気がしてしまう....。

 

ところで今月(2019年7月)よりイタリアでは電気代は1.9%値上がり、ガスは6.9%値下がることになったそうだ。

 

この無駄な電気代は国立校だから税金で支払われるのだろうか...教えてあげようかな?と思いつつ、言えば言ったで、逆ギレされるかただただ「ふん」と無視されそうで、忠告に行ったことはないのだけれど...。