気づくと恒例の空手の全国大会までちょうど40日となり、イタリア本部からの参加メンバー24名の半分くらいが既に帰国してしまい、道場での稽古も閑散としてきた。
その分、ものすごい集中した稽古をしているようで、あっという間に1時間半、2時間が過ぎ、帰宅するとヘロヘロになっている。
毎年思うのだが、全国大会に向けた数ヶ月の稽古で皆ぐっと伸びる気がする。師範ご一家のご指導には非常に頭が下がり、感謝の気持ちでいっぱいだ。普段、門下生同士とは稽古で顔をあわせるくらいだが、大会参加メンバーとは(そのほとんどがリピーター)、常に稽古を共にし、大会前の日本での集中稽古でもずっと顔を合わせ、努力と苦労を共にしてきている。特に壮年シニアともなると怪我との闘いで、年間プログラムの中でも頂点ともいえるこの大会に向け、全てを捧げている、といえば大げさかもしれないが、それくらい心に秘めた思いをぶつけてきていると思う。(特に壮年以上の女子?笑)
とはいえ、膝がいきなり曲がらなくなり足を引きずらなければ歩けない時があった。師範に「大会辞めたら?無理だろう?」と言われた時のショックは忘れられない。思わず涙が溢れ出てきた。強くなるどころか、どんどん無様になっていく。なぜ治らない?稽古に出たい気持ちをぐっと堪え、整体に通った。
以前も書いたが、怪我は自分の足りない部分を、時にとても痛い形で、これを乗り越えろ!と言わんばかりに教えてくれる。しかも、同じところばかり怪我し続ける。それは怪我という「闇」に直面し、空手を続ける「意味」を見失ってしまうようなそんな悶々とした時だ。
どうしても大会に出たいんです!今年しかチャンスがないんです!整体の先生に熱く語り、感動してくれた先生は「僕の知るテクニックを全てお教えしましょう」といって施述方法を教えてくださった。
未だ正座はできないものの、先週筋肉の状態を見ていただきに整体へ出かけてくると、想像以上に良くなっているとのことだった。型をやっていても体軸のバランスはだいぶ良くなってきたと思うが、それでもインナーマッスルのバランスが左右微妙に違うことがわかる。
とにかくきちんと膝関節を安定させる筋力を改善していけば、膝が痛くなる動きから、膝が痛くならない動きに変化していくので、膝関節にかかるストレスが減り、痛みは必ず取れてくるという。膝関節を安定させる筋肉は、内ももの筋肉(内転筋)と太ももの後ろ(内側ハムストリングス)でそこを強化する必要があるそうで、私の場合は膝下の内側の奥にある筋肉(腓骨筋、後脛骨筋)や足首、足裏に至って強化が必要なのだが、教えて頂いたように動かすと、体が連動してどこに作用しているか自分で感じるので、自分で検証していくことができる。(この数ヶ月、どんだけ筋肉や骨、筋膜について勉強し、ビデオを見ただろうか!笑)
何れにしても、筋トレは、型のスピードやキレを出すためには必要で、欠かすことができない。とはいえ、自分の型のビデオを見て、連続技がいかに遅いか?がくっときてしまう。しかし、そこは「だってシニアなんだもん!」、仕方ない...苦笑
「空手は人を倒すものではなく、人を愛し、己に打ち克つものである」
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「空手道全国大会 2019 〜 -5ヶ月 「質」と「量」」
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「空手道全国大会 2019 〜 -110日 堅忍不抜」
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「空手道全国大会 2019 〜 -92日(3ヶ月) 無心」
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