晴耕雨読?!はあり得ない天変地異 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

先日、メキシコのグアダラハラで大量の雹が降り、多いところで1メートルを超える雹が積もり、耳を疑った。えーーーっあのメキシコで???

 
ところで、猛暑のミラノにも恵の雨が...!!
 
 
...と思ったのも束の間。やはり雹になった。
 
 
どの窓も開けていたのだが、たちまちガタガタ開いたり閉まったり言い出し、東側を向いているバルコニーからは雹が入り込んで来ていた。結局全ての部屋の窓を閉めて回った。窓を開けていれば寒いし、締めれば蒸し暑い。
 
その後、落ち着いたかな?と思い、また様子を見にゴミを捨てに一瞬外に出た。裏口のドアから1メートルも離れていないゴミ箱のドアを開けて捨ててくるまでにびしょ濡れ。頭から水が垂れてくるような大量の雨水。仕方なたくシャワーを浴びて夕食にしたが、その後外から人の叫び声が...覗いてみたら、なんと中庭に膝くらいまでの高さの水が溜まっているではないか!ゆったり2棟分あるアパートの敷地内の中庭が運河状態!
 
階上の住民がスーツを膝まで捲り上げ水の中で途方に暮れている!彼のガレージにはアメリカから輸入している仕事の商品が保管されている。また、地下には住民の倉庫があるのだが、そこに水が流れ込んでいるのでは?と思い出し、見に行ってみると案の定、浸水している!しかも、我が家のFastwebも接続できなくなった。長男曰く、昨夜のサンシーロ地域はかなり真っ暗のところもあったとか... 今朝も”pronto intervento"と呼ばれる緊急処理の車が地域にきており、長いホースが敷地内に伸びていたので、半地下の浸水処理などに追われていたのだろう。
 
 
話は変わるが、ミラノはかつて、”mediolanum"「平原の間」または,「水のある所」と言う意味があったという。水の豊かな街であればいいが,ロンバルディア平原の真ん中にあるポー川支流のオローナ川やランブロ川,セヴェゾ川は今でも雨が降ると,洪水,浸水被害が激しく、セヴェゾ側近くの地下鉄M2(黄色線)のザラ駅やマチャキーナ駅周辺で地下鉄が止まってしまう、ということも多かった。
 
2015年に開通したM5(藤色線)で上記地域を通る駅の出入り口は、下の画像では分かりづらいのだが、数段上ってから階下へ降りるようなデザインになっている。これは、洪水防止なんだとか。
 
 
話はもとい、こちらは今朝の我が家の地下倉庫。浸水した水は排水溝がなかったにもかかわらず吸収?されたのか水がなくなっていたが、倉庫内はまだ微妙に濡れている。近所の人のガレージにも奥の方に水が溜まっている状態。
 
 
晴れの日に感謝しつつ、雨の日を期待する。雨の日にはその逆の発想になる。(なんと単純な!)農耕民族は、晴れの日には一生懸命働き、種を蒔き、雨を待ち、自然と闘いながら、作物の成長を期待した。 植物の生命力の強さと待つことの忍耐力を学ぶ。
 

あ〜最近じゃ、雨が降れば洪水、日が照れば干ばつ、風が吹けば竜巻...世界がおかしくなってきている。我が家は幸運にも停電は先週の金曜日だけだったが、まだまだ続いている地域もあるようだ。

 

「雨降って地固まる」「禍転じて福となる」となるのだろうか...

 

 
 
 
ミラノの日常「元•水の都?!ミラノ」