マトウリタ 2019 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

 

今日からイタリアの高校の卒業試験”Maturità"(マトウリタ)が始まった。

 

これは国家試験であり、イタリア人にとっては人生最大(?)の難関とも言える。もちろん、大学へ進めばその卒業も厳しいが、なにせイタリアの高校の教科数は多い。卒業資格をもらうまでが一苦労。

 

長男の補習校時代の早生まれの子たちは皆今回受験。(当の本人はいつになるのやら...とほほ)

 

イタリア教育・大学・研究省(MIUR)によると、今年は、502,263人が受験。そのうち、高校内部の学生が502,607人が現役高校生で、17,656人は外部、つまりスクリーニングや自宅学習を受け、受験資格のある学生だという。様々な理由で高校進学、または通学が果たせなかった学生の学習成果を適切に評価し、卒業試験受験資格同等以上の学力があるかどうか認定をするための試験がある。(まあ、そこに至るまで本人はもちろん、父兄も相当な忍耐が必要だと想像する。)

 

初日はイタリア語。芸術的文学、社会経済学、政治史、科学技術、歴史的領域などについてテーマを一つ選択し、記事を読んで、それについて自分の意見を自由に描く、いわゆる論文試験なのだが、内容を見ても、さっぱりわからず。

  • Tipologia A –  Giuseppe Ungaretti – Risvegli
  • Tipologia A – Leonardo Sciascia – Il giorno della civetta
  • Tipologia B – Tomaso Montanari, Istruzioni per l’uso del futuro. Il patrimonio culturale e la democrazia che verrà,
  • Tipologia B – Steven Sloman – Philip Fernbach, L’illusione della conoscenza
  • Tipologia B – “La cultura italiana del Novecento”  – Corrado Stajano
  • Tipologia C – Testo tratto dal discorso del Prefetto Dottor Luigi Viana, in occasione delle celebrazioni del trentennale dell’uccisione del Prefetto Generale Carlo Alberto Dalla Chiesa, della signora Emanuela Setti Carraro e dell’Agente della Polizia di Stato Domenico Russo
  • Tipologia C – Tra sport e storia.
また、同意語と反対語に関しては辞書のみ持ち込み可。
 
 
私の知る限り、我が家の通う空手の道場には二人このマトウリタの受験生がいるが、一人はしばらく稽古に来ていないが、一人は前日の昨日まで稽古に来ていたから驚いた。しかも終了は夜の8時半。彼女の家は道場から離れており、バイクで通っている。
 
どんな感じ?というと、まあ、なんとかなるでしょう..と。あっぱれ!!だ。しかも彼女は既にミラノ工科大進学が決まっているが、9月の医学部受験が本命だというから、出来る子は出来るのね...と感心してしまう。秋に入会し、まだ水色帯だが、筋もいい。性格もいいと来ているから、どこか悪いとこないの?とさえ思ってしまう。爆
 
いやいや、いるんですね...そういうお子さんも。少数派でしょうが。
 
長男よ!来年こそ、卒業しておくれ!!

 

 

https://www.orizzontescuola.it/maturita-2019-ecco-tutte-le-tracce-della-prova-di-italiano-da-ungaretti-a-sciascia-da-montanari-a-stajano-scaricale/

 

https://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12040187095.html