Maturità 2015 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。



6月17日の今日からイタリアの高等学校卒業試験 (Esame maturità 2015) が始まった。イタリア全国で50万人の学生が受験した。

イタリアは、中学、高校、大学と大抵の学校は無試験で入学できるシステムになっているが、出るのが大変。日本の受験と比べると、どちらが大変で、どちらのシステムがよいのか、比較のしようがないが、人生の難関の一つとも言えよう。


毎年、全国で一斉に行われる試験は、筆記と口頭試験に分かれる。

試験は4部にわかれ、初日17日がすべての受験者共通イタリア語の試験、2日目(18日)は長女の場合は、古典課なのでラテン語の翻訳、その他学課の場合は、それぞれ各専門の分野の試験で全国共通の試験内容を受ける。 そして3日目(22日)は4教科筆記試験。長女の学校でもクラスによって教科が違い、今の時点では何が出るかわからないという。わかっているのは、英英辞書のみ持ち込み可。そして、30日より個別の口頭試験が始まる。苗字のアルファベット順で、30日または7月の4日だという。毎日朝8時より始まり、1日5名ずつ。8人の試験官のうち、4人と委員長は文部省が任命する外部の教授軍で構成される。そこで、自分の選んだテーマについて10分以内に意見を述べるというもの。


今日のイタリア語は、テキストの分析だと下記の4項目から選択ということだった。

文学: イタロ•カルヴィーノ 「蜘蛛の巣の小道」

社会: 2014年ノーベル平和賞受賞、マララ•ユフスザイさんの「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、1本のペンでも世界を変えられる」という国連演説文

歴史: レジスタンス運動について

一般: 地中海、21世紀の挑戦


または、芸術的文学、社会経済学、政治史、科学技術、歴史的領域などについての一つテーマを選択し、記事を読んで、それについて自分の意見を自由に描く、いわゆる論文試験。原稿用紙20-30枚くらい。8時開始、6時間、午後の2時までに提出となる。同意語と反対語の辞書のみ持ち込み可。


長女は、芸術的文学について論文を書いたようだが、新聞によると、どうも画像が間違っていたことが判明。なんとイタリアらしい。


試験後の教育・大学・研究省(Ministero dell'Istruzione, dell' Universita e della Ricerca, 略称”MIUR")のツイッターをチェックしたら、今日の試験の選択率がすでに発表されていたが、さすがにテキスト分析が多かったようだ。



さすがに小さい頃から、書くことが好きだった長女は、イタリア語は余裕だったという。問題は明日のラテン語。5年間常に、赤点だった。


それにしても毎年、年に何回担任に呼び出されただろうか?年度末も必ず赤点。毎年3教科。補習を受けて、それでも9月には必ずパスをする、綱渡りの高校生活。「どんでん返しのジャポネーゼ」と呼ばれてきた。

1年の時から、担任教授には、「お嬢さんは言い訳をしません」って当たり前だろう?日本人なのだから!と思ってきたが、郷に入れば郷に従え、イタリアに住むには、時に、嘘ではないにしろ、言い訳を上手にすることも必要ということか?!それを正直に言い訳もせずに開き直ることを注意されることもあった。


また毎回呼び出されるたびに、担任も苦笑して、「お嬢さんに関し、何を言いましょう?」というので、「私も、呆れて何も言えることがありません。もう留年させてください。」と何度頼み込んだことか。イタリア人からしたら空前絶後、先代未聞で破天荒な母親だったと思われたかもしれない。苦笑 しかも、宗教の授業で、なぜかタイ旅行に行った際の私と長女の民族衣装の画像を皆で回し見されたという事実がある。ちなみに宗教の教授は副校長。


先日の学年末最後の成績発表も、クラスに最低点が数人いたが、長女もそのうちの一人だった。とはいえ、マトウリタにはたどり着いた!また、発表の数日前に校内で行われた散文劇コンクールでは600人中、見事に3位に入賞したのだ。校長に、「君の話は教授軍から度々聞いている」と言われたそうだ。やる時は、やるのだ。

どんでん返し!常に「アリとキリギリス」に悩まされてきたが、あともう一息だ!頑張れ、娘!


http://www.ilfattoquotidiano.it/2015/06/17/maturita-2015-tracce-prima-prova-temi-su-malala-e-resistenza-saggio-breve-su-mediterraneo-calvino-per-analisi-del-testo/1784544/1/#foto

http://www.skuola.net/notizie-maturita-2015/domande-risposte-maturita.html

http://www.skuola.net/news/scuola/tracce-maturita-saggio-artistico.html