最近、そんな言葉初耳!ということがよくある。
例えば、最近よく「上級国民」という単語をネットのニュースで見かける。
「俺は上級国民だから逮捕されることはない。君は一般国民だよ。」
はあ?である。社会的に地位が高いのだろうが、国や特定の団体から特別扱いをされるってどうよ!
「令和婚」とか「就活」「転活」「婚活」「妊活」「保活」「終活」...今度は「ポイ活」というから何それ?と思ったら、各種ポイントをうまく貯め、お得に買い物をすることを言うらしい。だめだ、もうついていけない...
現代に伝わっている全ての語は、いずれかの時代に何らかの意図や必要性によって造語されたものだという。ある意味を表す語を新しく造ること...それは画期的でもあるが、過去を振り返る時、その語が用いられた分野の歴史やバックグラウンドを知ることも大切であろう。
ところで、イタリア語では造語のことを”neologismo"という。”neo-"はギリシャ語語源の「新しい」「最新の」という意味。イタリア語でも毎年新造語が発表される。
1583年に設立された「クルスカアカデミー(学会)」はイタリア語純化を目標とした言語学会で、その名称であるクルスカ(Crusca)はイタリア語で麸(ふすま:小麦をひいて粉にした後に残る滓。むぎかす。)を言い、麩を除去して良質の粉なを精製するように、不純な言葉を省くとの趣旨に由来しているという。
ところで、2016年、当時小3(8歳)の少年マッテオが造った言葉”Petaloso"がクルスカ学会に認められ造語入りしたと話題になった。
名詞や動詞などに”-oso"を付加し、形容詞をつくると「•••多い」「•••に富む」「...の特徴を持つ」という意味の言葉になる。
petalo (花びら)+ oso > petaloso = 花びらの完全な、非常に多くの花びらと共に
ちなみにこう言った形容詞もある。
pelo(毛)+ oso > peloso =毛深さ、多毛
coraggio(勇気) + oso > coraggioso = 勇気のある、勇敢な、元気の良い、大胆な、毅然とした
この少年はクルスカ学会より新造語の認証として手紙をもらったそうだ。
どんなに綺麗で有益な言葉であっても、それが人々によって使わられなければ語彙として、辞書に入ることはない、ということ。学者が決めることではない、と。
そして、学会の代表者はアドバイスとして、担任の先生やクラスメートとこちらの本を読んでみるよう勧められていた。
アメリカの児童書作家であるアンドリュー•クレメンツの一冊。
日本語訳もでており、邦題は「合言葉はフリンドル!」であった。(講談社出版)主人公のニックは「ペン」を「フリンドル」と呼び、それを浸透させようとするが、国語のグリンジャー先生と対決することになる、という内容らしい。
早速、検索してみると、"petaloso"という名のクッキーやワインが売り出されていた。浸透しているではないか!
造語は大人になっても楽しい言葉遊び!




