何年イタリアに住んでいても腹たつのが、公共機関のシステムとマナーの悪さ。
時刻表なんてあってないのと同じだが、乗客の乗り降りのマナーの悪さに毎回腹が立ち、日本語でぶつぶつ文句を言ってしまう。「降りる人が先でしょ!」「自分一人の電車じゃなーい!」
しかし、イタリア人は自分の都合は顧みず、人のマナーの悪さだけは、きゃんきゃん吠えるように指定するのだから、だったら自分も守ろうよ!と言いたくなってしまう。
快適なサービスを求めるには、利用するお客側にも礼儀正しさと、協力が必要なのよ!
とはいえ、日本人は道徳的マナーにうるさい人種だというが、日本でのマナー常識が世界で通用するとは限らない。例えば公共交通機関で通話禁止というルールは日本だけ。
イタリア人は、移動中の空き時間こそ格好の電話タイム。家族や彼氏、彼女だけではなく、仕事の電話までしているのだが、思わず耳がダンボ(いまや死語?)になってしまい、それっ守秘義務どうなってるの?ここでそんな話するの、自分の恥じゃない?という事もあり、聞きたくないのに耳に入ってくるものだがから、思わず眉間にシワが寄ってしまい、周りを見渡すと、目を伏せ左右に首を振っている人もいるから、皆感じる事は同じなのだな...と思いつつ、また平気で電話をする。
それは、100歩下がって多めに見よう。だが、エレベーターの上り下り、真ん中にたったり二人で並ぶのやめてよね!本来なら右に寄り、左側から抜かしていくのだが、そのスペースもなかったり、いちいち"scusi!"(すいません)と言わなければどかない輩も多い。
それがたまらないから階段を利用すると、登る際、上を見上げると、だーっと人が降りてくる!降りようとするとどーっと人が登ってくる!お願いだから、どっちかによってよ〜、と思う。
また、空手の帰り道、私と次男が大きなバッグを持っていたら、後ろから押すように飛び乗ってきた男性がいたのだが、私たちは大きなバッグがあったため、びくともせず逆にその彼がバッグにバウンドし、後ろに跳ね返った。すると、「おれを電車から落とすのか?」という。はあ?無理な乗車をしてきたのは、あなたでしょ!
今日は今日で、夕方町中から自宅へ戻る際、サッカーの試合がある事を思い出した。普段はトラムを利用するが、サッカーの観戦客で混み合って、我が家は終点のサンシーロより一つ手前の停留所で降りるのだが、トラムを降りるどころか席から立ち上がる事も厳しいくらい混み合っていて、結局降りられず終点まで行き、歩いて帰宅した事があった。
なので、今回は地下鉄を利用したが、凄い人!と思ったら、奥が空いてるではないか!それなのに、電車内側から「押さないで!」と叫ばれた。押してないし...「next one!」と多分サッカー観戦者からも叫ばれた。もうすでに1台見送ったし、地域の住民なんですけど...と思いつつ、乗り込んで思い出した。まずい!私が降りるドアは向こう側。これで、下りると言ったら、対全員からバッシングを受けることだろう...結局我慢してそのまま終点まで行ってしまった。あー私は日本人。
サンシーロからUタウンして帰宅。疲れたわあ。
