最近のミラノの治安 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

  

 

今まで、ミラノは治安が悪いとまでは言わないが、注意は怠らないようにしたい町、だと思っていた。

 

それが、最近ではミラノ,ヴェネツィア両市を中心にスリ,置き引き等の被害が決して少なくないほか,路上で邦人を目当てにした強盗致死傷害事件も耳にするようになり、また邦人宅への侵入も相次ぎ、しまいには盗犯人が逃走時に暴行を加えた強盗致傷事件なども発生したという。

 

今の時点テロの発生はないものの,治安当局では11月下旬,ミラノに不法滞在していたエジプト人を国際テロ目的の結社等の容疑で逮捕を行うなど,予断を許さない状況も続いているそうだ。

 

私は普段、近場だと自転車で移動するが、一定の地域外はほとんど公共機関を利用し移動。座れる時は、携帯を見たり、編み物をしていることが多いが、立っている時は、とにかく挙動不審なほどに周りをチラチラ見たりする。すると、いるんだな...二人組のすり?っていうのが...。

 

最近のロム(ジプシー)はだいぶ身なりも一般的になってきたが、オラトリオや地元のメルカートでかなり観察し、目が効くようになって来たせいか(!)???と思ったら、絶対注意。大抵、彼れらは上着なり何かを腕にかけていて、何気に近づいてくるのだ。できる限りの目力で睨みつけ、威嚇すると大抵はあちらから離れていくから、彼らは専門家なのだろう。

 

全く、別の話だが、ある試験官のバイトで、カンニングしてる?という人をじーっと見ていたら、真っ赤になって態度がそわそわおかしくなった。多分、カンニングしようとしたところを私に見つけられたのだろう。監督官にどうしますか?とわざとらしく態度で示したら、結局そのままになったが、(未遂で終わったので)むこうとしたらかなり心臓がばくばくしたのではないだろうか?

 

またまた余談だが、私は、2年前の国会での蓮池氏の証人喚問を見て、この人は嘘はついていないんじゃないの?と思った。もちろん彼の人間性も思想もよくわからないが、真実を淡々に話しているようにしか見えなかった。その割に、長男の嘘は軽く信じてしまうアホ親である。涙

 

...と話は逸れたが、やはり人出の少ない場所にはなるべく歩きたくないもの。普段からほとんどお金は持ち歩かないが、標的にはされたくない。携帯電話に夢中にならない、携帯音楽プレイヤーの使用を控え、背後も含めて周辺 に注意を払うことは大切。携帯を見ながら、ふと立ち止まって後ろを見たら、変な男が一緒に立ち止まったことがあり、ずっと見ていたら、踵を返して立ちさっがことがあった。やばっ!狙われてた?!

 

今年に入ってミラノの中央駅では立て続けに日本人が狙われている。先日も日中歩いたが、気持ち悪かった。

 

「自分に限っては大丈夫。」「これまで犯罪被害に遭ったことがないから」(ツーリストでも)「過去にもミラノに来たが大丈夫だった」という意識は捨てた方がいい。これまで被害に遭わなかった のは、偶然かもしれない。住んでいても、ふと意識の目で見回すと、おーやばっ!!ということが多い。一瞬の油断、不注意が被害に繋がる。

 

特に日本人は、スリ、置き引き犯にとって恰好の獲物になりうることが多いそうなので、自覚し然るべき自衛策を取らなければいけない。

 

 

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