食育 〜 こ食 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
 
 
 
現在、中学受験中の甥っ子が朝食を食べないで出かけるので、試験最後まで集中出来ない...と弟が嘆いていた。我が家の愚息らも、朝食は食べたり食べなかったりとムラがあって困る。
 
「人」を「良」くし育てるのが「食育」。食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、生涯に渡り健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるようにならないといけない。
 
平成17年に「食育基本法」という法律が制定され、食育の推進に取り組んでいくことが課題となった。そのためには「こ食」というものが注目され、注意し、改善していくよう言われている。
 

孤食、個食、固食、小食、粉食、濃食。


それは、子供や若年世代だけではなく、高齢者にも多い傾向だという。

 

慌ただしい毎日の生活の中で、つい、上記のような6つの「こ」をやりがちではないだろうか?

 

孤食... 家族が不在の食卓でひとり食べること。 → 好き嫌いが増える。栄養が偏る。社会性や協調性が身につかない。

個食... 家族がそれぞれ自分の好きなものを食べること。 → 好き嫌いが増える。栄養が偏る。協調性が無くなる。

固食 ... 自分の好きな決まったものしか食べないこと  →  栄養が偏る。肥満になる。わがままになりがち。発育不全につながる。

少食 ... いつも食欲がなく、食べる量も少ないこと。→ 必要な栄養が足りない。無気力になる。激やせにつながる。発育不全。

粉食... 粉製品を好んで主食にすること。→ 噛む力が弱くなる。カロリーが高い。肥満につながる。

濃食... 味の濃いものを好んで食べること。→ 本来の味がわからなくなる。肥満や生活習慣病につながる。

 

我が家の場合、長女はすでに家を出ているが、普段の昼食は高校生の息子たちが帰宅してくるが、いきなり「お昼いらない」というメッセージが長男から入る。どこで何を食べているのやら。週末はほとんど夫は出張するし、気付くと夕食は次男と二人、ということも多かったがた、最近では次男も友人と出かけることが出てきて、私一人ということも多々ある。

 

たまに皆が集まっても、食べるだけ食べてぱーっといなくなることもあり、そりゃあ失礼でしょ!!と腹たつことも多いのだが、本来、家族で囲む食卓は、そこでの会話や表情から、自分の体に栄養が取り入れられてエネルギーとなることを、体温をもって感じる場なのではないかと思う。

 

夫が料理する時のみ、しつこく「どう?」「美味しい?」と聞いてくるので、皆適当に返事をしているが(!)片付けは常に私。料理する時は、片付けまでしてくれ〜!!

 

ところで、昨日はいきなり長女が帰省してきたので家族5人で外食した。それはそれは競争のようによく食べる!食べることは、たくましく生きる力を養うもの。

 

現代の日本の家庭では塾通いや習い事、残業などやむを得ない事情で、家族が別々に食べたり、コンビニ商品が多かったりするのではないだろうか?

 

今、改めて「食」を見直し、一家団欒、もっと家族のコミュニケーションをスムーズにするべきだと思う。(我が家だけの問題か?!苦笑)

 

 

 

「食育」ってどんないいことがあるの? 農林水産省HP

http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/evidence/