土曜日の空手の稽古では、上級者のクラスの稽古の前に茶帯、黒帯対象の指導者養成クラスが行われる。
先日、今年初のクラスがあった。テーマは「リーダーシップをとる上で何を大切にするか?」であった。講師は昨年末黒帯に昇段された方。
非常に興味深いテーマであり、私自身も予め考えてメモを書いて行ったが、実際当日の出席者は10人ちょっとだっただろうか?土曜日は授業がある高校生も多いし、この時期、進学の為の最終学校見学などもあり、また仕事もあったりと来れない人が多かったのは残念だった。
月心会イタリア本部では、空手を通じ、ただ生き抜くだけでなく、次世代を担うリーダーとしての資質をも合わせて身につける指導もされており非常に面白い。武士道精神のみにならず、時にビジネス的発想、論理的思考を求められることもあり、個人的にはこの時間帯は非常に楽しみにしているのだ。
この日の講師は予めパネルを準備し、ポイントを抑えながら、ホワイトボードに貼付していった。これぞ完璧なプレゼンテーション!!
リーダーに必要なのは、
明確な目標設定。コミュニケーション能力。判断力。創造力。寛容さ...など師範の例を出しながら小学生にもわかるように説明された。
海外支部ということで、日本語はもとより、イタリア語、時に英語も必要となる。話す言葉も大切だが、相手のレベルに合わせ、出来ない人の出来ない気持ち、理由、原因などを考え修正指導することは非常に大切。人に教えることによって自分自身の勉強にもなる。自分自身、なぜ出来ないか、なぜ直らないか?という部分も第三者の目で見えてきて、目からウロコの時さえある。
モチベーションということでは、大会出場を掲げていても興味のない門下生も少なくないので、そういった場合はどう対処すべきか質問してみた。大会出場が義務になっている道場もあることだろう。しかし、入門の動機は人それぞれ。100人いれば100人の考えがあって当たり前。特に子供の場合は、楽しく来てもらうことも大切だ、と師範。
体育会系の私は、ストイックに目標に向かってgooooooooooo!とならないと、ぬるい!と思いがちだが、まあ全員が全員同じ気持ちではいないのだから、それは無理強い出来ない、ということだろう。とはいえ、意識を変え、稽古に励むよう持っていくべきだと思う。一つのことを続けるのは「意志力」が大切。イタリアの場合、毎年習い事を変える子供、それを支持する保護者も多いので、どうなのだろう?と思うのだが、継続そのものが「力」となりそれに加え、「人間力」がついていくのが、「道」なるものだろう。それを「模範」としていくのが指導者、リーダーの条件ではないだろうか?
今週末のテーマは「なぜ空手を習ってるか?」であった。
これまた、語りだしたら止まりません!笑 次の講師は13歳の黒帯少年。どういった講義になるか楽しみだ。
