あずきジャム?! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

以前は和菓子は好きではなかったけれど、最近あんこがやたらと食べたくなったお年頃?苦笑
 
最近、あんこが簡単に電子ジャーで炊けることがわかり、思い出してはあんこ作りに精を出している。それを空手仲間の友人(日本人とルーマニア人のハーフ)に話したら、今度、息子の学校のフェスタでどら焼きを作るのだけれど、大量のあんこが必要なので手伝ってくれる?と言われ、出かけてきた。
 
ところで、数年前、今は亡き女優樹木希林さんの映画「あん」がここミラノでも上映された。行き詰まった男性•千太郎と重い過去を持つ老婦人•徳江さんがどら焼きを縁に交わる人生を描いた映画なのだが、イタリア語のタイトルは、色気も面白みも何にもない”Le ricette della signora Toku"。直訳するならば、「徳さんのレシピ」。それでも友人一家は映画の影響を受けたのか?家でどら焼きに挑戦したというから驚いた。
 
イタリア人はあんこのことを”marmellata di azuki"あずきジャムと呼ぶ。うーん、微妙。marmellataとはマーマレードやジャムのことをいうが、マーマレードは一般的に果物の皮が含まれているもの。そして含まれていないのがジャム。基本的に作り方は両方とも同じだが、やはり果物にはクエン酸やらリンゴ酸などの「酸」があるからゼリー化するが、あずきを砂糖でにてもジャムにはならない。ちなみに「ぜんざい」と「おしるこ」は関東と関西では定義が違うし、ここで語ると長くなるので割愛。笑
 
さて、その電子ジャーで炊くあんこだが、まず初めに、たっぷりの水とともに2分間沸騰させ、一度水を捨てよく洗ってすすいでから3倍の水と共にご飯を炊く要領で炊くもの。セットが切れ、あずきの粒が潰れるくらいになっていれば、今度は鍋に移し替えあずきの8割くらいの砂糖と共に煮詰めるだけ、というもの。
 
 
 こちらは電子ジャーから移したもの。全部で1.5キロ分のあずき。
 
 砂糖を加え、煮詰めているところ。
 
 ハンドブレンダーであずきをつぶして滑らかに。
 
 あんこを作っている間に、米粉を使って大福の作り方を伝授。中は栗クリーム。意外にも美味!
 
翌日、息子くんのクラスメートと保護者を家に招待し、どら焼き教室をするとか...どうなっただろうか?気になるところ。