禁断の果実?! 〜 りんごの季節 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

禁断の果実とは、それを手にすることができないこと、手にすべきではないこと、あるいは欲しいと思っても手にすることは禁じられていることを知ることにより、かえって魅力が増し、欲望の対象になるもののことをいう。

 

旧約聖書の創世記では、禁断の果実とは、善悪の知識の木の果実を指す。かの有名なアダムとイヴはエデンの園にある果樹のうち、この樹の実だけは食べることを禁じられるが、イヴは蛇にそそのかされてこの実を食べ、アダムにも分け与え、彼らの無垢は失われ、裸を恥ずかしいと感じるようになり局部をイチジクの葉で隠すようになった。これを知った神は、アダムとイブを楽園から追放した...とあるが、なぜりんごだったのだろう?

 

これはラテン語で「善悪の知識の木」の悪の部分にあたる「malus」は「邪悪な」を意味する形容詞だが、リンゴも「malus」になるため、取り違えてしまったか、二重の意味が故意に含まれていると読み取ってしまったものとされる。創世記2:17の「善と悪の知識の木」の部分は、標準ラテン語訳聖書では"de ligno autem scientiae boni et mali"となる(mali は malus の属格)。

 

蘊蓄はさておき、ところで、りんごは1年中出回っているが、やはり旬は秋。

 

食物繊維のペクチンや抗酸化作用のあるポリフェノールのカテキンなどが含まれ、「1日1個のりんごは医者を遠ざける」( “una mela al giorno toglie il medico di torno”)という言葉もある。

 

時々、リンゴの表面が少し油っぽく、ぬるぬるしていたり、ベトつくようなものがあり、皮は必ずむいていたが、これはワックスや防カビ、防虫などの薬剤ではなく、リンゴそのものから生成される成分によるものなのだそうだ。「油あがり」といい、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸が皮の表面に出てきたもので、これとリンゴの皮に含まれる成分によって天然のワックス状の膜が作られるのだそうだ。まさに、りんごが完熟している証拠。リンゴの中の水分などをしっかりと外に逃がさないようにする働きがあるという。自然って凄いわ〜。であれば、皮ごと食べられるということ。

 

ところで、これからイタリア各地でもりんごのイベントがちょくちょく始まる。

 

また、イタリアのりんごは北イタリアのアルト•アディジェが有名だが、リンゴを原料として造られる醸造酒のシードルを作っているところがある。ワインより口当たりが軽く、フルーティな香りで、私も大好き。ジュース感覚で飲んでしまうから危険!これこそ禁断の果実!苦笑

 

とにかく柑橘系に含まれる「クエン酸」のおかげで、疲労回復、またポリフェノールによる抗酸化作用で美肌効果。風邪回復サポートと私には欠かせないものばかりが入っている。

 

短な果物ながら、非常に優秀な効果、効能を有している。

 

やっぱり食べるべきでしょ!!