行住坐臥とは、日常の立ち居振る舞いのこと。
「行」は歩く。「住」は止まる。「坐」は座る。「臥」は寝る。
武道や禅で使われる言葉であるが、日常の全て、といっても過言ではないだろう。
日頃外に出て、人に会っていると、歩き方、座り方、話し方、佇まい...全て表面的ではあるが、その人が、その人の内面が現れるなあと思う。日頃の身のこなしや話す時の声のトーンや表情など, 生活や人生そのものが影響してくるので、人の振り見て...なんとかで、気をつけよう!または見習いたいな...などと思うのだ。
夜寝る時の心の状態で、朝起きた時も変わることだろう。また、朝、起きた途端に文句を言われようものなら気分が悪くなる。
1日を気分よく過ごすのが理想。
どうありたいか?しゃきっと歩き、それでいて視線は柔らかく(そして鋭く)明るい笑顔でハツラツと挨拶をする。そんな風に過ごしたいものだが、ふと気をぬくと姿勢は悪く、表情もお疲れ気味で、笑顔どころか、挨拶も人の存在に気づけないからそこそこで...なんて日もよくある。
けれど、やはり武道を始め、日常の全てを自身の成長のための時間として生きたい、と思うようになった。そして、今の最高の自分を常に出せる様にしておく。日々の生活を意識して行い、互いに生きる喜びを見いだしていくこと。これが「行住坐臥」の精神なんじゃないかな。