今朝の天声人語は興味深いものがあった。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13686776.html
子供の頃、「ロマンスグレー」と聞くと、やはりお年寄り。まだまだ遠い先のように思えていた。
そして、小学生の頃、よく母の白髪を抜いてあげていた。その母も40代に入ると、みるみるうちに白髪になり染め始めた。いまだに髪を染めており、私よりも明るい色をしている。苦笑
自分も40代になったら白髪になるのかな？と思いきや意外にそうでもなかった。子供の頃から髪は真っ黒で量は多い。ポニーテールをしていると、本当に馬のしっぽみたいね、とよく言われたものだ。あまりにも黒く重く見えるので、５、６年前の夏休み前には赤やピンクのカラーのエクステンションをポイントに数回入れてみた。強力なテープで地毛につけるのだけれど、やはり取れやすい。
昨年からインナーカラーを入れているが、本来ならば、髪の内側をカラーリングするもの。ちらりと覗く色がアクセントなのだけれど、表面に色が出て全然”インナー”じゃないじゃん！！爆 しかも、紫といったら濃いめのブルーだった。まあ、それも悪くないかな？と思い、次もブルーと言ったら、今度は明るい紫じゃん！
昨年空手の大会の際、友人のご主人（イタリア人）が見にきてくれたのだけれど、帰宅直後発した言葉は「T子の髪が紫だったよ！帯と全く同じ色だったよ！」と興奮して言ったというから笑ってしまった。皆が言う。「帯と同じ色だね。」「次は茶色？」茶色じゃ面白くないでしょ。笑
冗談はさておき、何度美容師に言っても、思い通りの色にならず。夏休み前に入れた色は、なんと紫とブルー。同じ色にしてよ！と言ったのに、これが似合うと！しかもその後、海に何度も行き、太陽の下で活動し、今や色が落ちてきて、紫にピンクにブルーにシルバーなのか、虹色だね！と言われる始末。子供達には「ママ、年考えてよ！」と言われる。
イタリアにいると、それも「個性」で通るが、帰国中は（ここ、イタリアでも真面目な日本人からは）奇異な目で見られることも度々あった。しかも、幼児には「この人、髪がすごい！」と何度言われたことか...苦笑 幼児は正直だ。これほどまでに幼児に声をかけられる50代も少ないだろう。苦笑
とはいえ、50代の割には白髪が少ないかも...と思っていたが、そこはやはり年相応。最近、出てきた！出てきた！毎日鏡を見ると、ミリ単位の白髪がピピピピピ...。染めないが、気持ち悪くて抜いてしまう。髪は多いし...と思っていたが、さすがに毎日数10本抜いていたら、一週間で数100本。月にどんだけ抜くのよ！そりゃやはりまずい。禿げてはいないが、微妙に薄い？と感じなくもない。
これは、やはりどこかで覚悟をするかな...と思っていたら今朝の新聞。（前置きが長い！）そして、私より年下のフリーアナウンサーの近藤サトさんが、長年の習慣だったという白髪染めをやめ、白髪を隠さないグレーヘアになったという記事も読んだ。
https://www.asahi.com/articles/ASL9B3628L9BUTFL001.html?iref=recob
何よりも「自然体でいたい」という言葉に納得。そうだよな...と思う。最近50代の男性歌手や俳優のシルバーヘアを見て、悪くないかも！と思いつつも女性のそれには抵抗があった。それはある意味「束縛」なのだろうか？
ところで、先日お亡くなりになられた女優•樹木希林さんの2016年の素敵な企業広告の画像を拝見した。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=Ep95r6avrTI
今年、あなたはひとつ歳を取る。
その度に、歳相応にとか、
いい歳してとか、つまらない言葉が、
あなたを縛ろうとする。
あなたは、耳を貸す必要なんてない。
世間の見る目なんて、
いつだって後から変わる。
着たことのない服に袖を通して、
見たことのない自分に心躍らせる。
他の誰でもない「私」を楽しむ。
そんな2017年が、
あなたには必要なのだから。
年齢を脱ぐ。
冒険を着る。
わたしは、私。
企業広告主の西武•そごうは「年齢にとらわれることなく、自分らしく装い、自分らしく生きる。ファッションに、人生に、もっと冒険してもいいんだ。」という素敵なメッセージを頂いた、として追悼されていた。
そういえば、樹木希林さんの前下がりのネープレスグラボブ（襟足を軽くすっきりかりあげたグラデーションボブ）は、私が常に追求している髪型。あんな風に徐々に白髪になっていくのも素敵かなあと思う。
顔も重曹水で洗ってクランベリーのオイルを塗り、あとは口紅だけ。すでに自然体。何をこだわる？
わたしは、私。覚悟を決めるか...