敬老の日 〜 スマートシニアをめざそう! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 
昨年105歳で帰天された日野原重明先生は、100歳の時、FBを始められたと言う。
 
そして、新しいことに常に前向きに挑戦する”イキイキはつらつシニア”という新しいシニア・ライフスタイルを提案する「スマートシニア全員集合!!(fb新老人の会本部)」を立ち上げられたと言うから驚いてしまった。
 
「敬老の日」にあたり、考える。
 
私が生まれた時は、母方の祖父母と同居していたが、祖父母は今の両親よりは若かったはずだが、かなり歳をとっていた、という印象がある。
 
「敬老の日」が国民の祝日になったのは1966年。昭和41年、私が生まれた歳だ。あれから半世紀が過ぎ、高齢者を取り巻く問題は何がどう変わったのだろうか。
 
昭和40年の65歳以上人口は618万人で、総人口に占める割合は6.3%であったのに対し、今年の推計よると、65歳以上の人口は3557万人、総人口に占める割合は28.1%とこの50年にどれだけ高齢化のピッチが進んでいるのだろうか、驚いてしまう。
 
いくら長寿を祝っても、高齢者自身が生きがいをもち、喜びに満ちた生活を送れないようでは健全な長寿社会とはいえない。支援の必要な人を支えるのは当然だが、元気なお年寄りは、元気な限り、家庭や社会に積極的に関わり、貢献すべきだと思う。
 
子供は親が育て、 成人は社会が育てる。そして老人になると、自分が自分を育てる。by日野原重明
 
ところで、女優の樹木希林さんがお亡くなりになられた。「生きるのも日常、死んでいくのも日常」。彼女が語っていた死生観を象徴する言葉だと思う。

どんなに辛い人生であっても、最後に生まれてよかった、と思うことができたなら、その人生は勝利の人生といえるだろう。死は生き方を表す。
 
自分の内側を見つめよう。何か自分にとって都合の悪いことが起きたときは、まずその責任を自分に問いかけると、そこから希望がわいてきて、より質の高い人生が築かれると日野原先生はおっしゃっていた。
 
終わり良ければすべてよし」そういう人生を目指したい。