位置について、ヨーイ... | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

地獄のような長いイタリアの夏休みもそろそろ終わろうとしている。

 

位置について、ヨーイ...

 

  まさにこんな感じ。

 

長女は週明け早々、試験が始まるので、明日ボローニャについに帰る。が、友人の誕生日があるから、といって即ミラノにとんぼ返り。そして長男は12日から、高1の次男は13日が始業。

 

留年した長男は、とりあえず同じクラス。使用する教科書は昨年通り。そして高校に進級した次男。オーダーしておいた次男の教科書が届いたとメッセージを受領し、文房具屋へ出かけてきた。

 

とはいえ、4、5教科分の教科書が足りず。イタリアでは高校の2年生までの学年が義務教育となる。それでも、中学の時点で留年していたり、高校でも自然にフェードアウトしてしまう子が多く(特に移住者)、義務教育は年齢でいうのか?それとも学年でいうのか?

 

今回、次男の教科書代は165ユーロ。週明けにまだ来るけれど、いくらかかるのか...とはいえ、長女は高校1年時500ユーロ以上教科書代がかかった。さすが古典課、ギリシャ語とラテン語の辞書が高かった。

 

義務教育といえども、教科書無償は小学生まで。中学は親の所得によっては、市の援助もあるが、たかが知れている。昨年まで在籍していた次男の中学では、生活の厳しい人には中古教科書を提供するシステムもあったようだ。

 

とはいえ、学校から指定された教科書でも、1ページさえ開かないことよくある。こちらはお金払ってるのに...

 

長女は高校を卒業する際、自分の教科書をネットでさばいていた。先日帰国した際、かなりの友人が家庭で不要になったものを、ヤフーオークションやメルカリで売っていることを知った。

 

売れる以前に手続きが、面倒じゃない?と聞いたが、そうでもないらしいし、むしろ皆それを楽しんでいるようで驚いた。

 

面倒くさがりの長女もお金になるせいか、せっせと面倒臭そうな手続きをしていた。へーすごいねー。

 

というわけで、家に眠っている本(教科書)を処分し、その収入は取っていいということで、その仕事を長女にお願いした。彼女も何かとお金は要り用。ギヴアンドテイクで、取引成立。

 

私も、新年度のオラトリオの打ち合わせを始め、我が教会の守護聖人でもある「悲しみの聖母」の祝日(9月15日)や司祭の金祝(叙階50周年記念)云々お祝い続きなのでそのミサのための聖歌隊の練習が既に始まった。

 

いよいよ、私の「ミラノの日常」も通常化し始める。

 

また、空手も日本だと休会扱い?さながらの長い夏休み。各自が自主連をしていればいいが、全くストップ状態の人もいるので、稽古は再開したものの、足並み揃うまではかなり時間がかかってしまい、リセット状態の9月である。

 

位置について、ヨーイ...ドン待ち状態。思わず、フライングしそう。苦笑

 

愚息らよ、今年は頼むよ!