なすは一年中出回っているが、本来は夏から秋が旬。水分も多く、体を冷やす作用があるので暑い夏にはちょうど良いのだ。
ところで、今までなすというと、麻婆なす、お味噌汁に、なすの油みそくらいしか作らなかったが、この夏、実家で母の作るなすの揚げ浸しに子供達が大喜び。揚げるのが面倒な時は、焼くだけでも良い。網やグリル用のパンを使わなくても、フライパン用ホイルがあると簡単に焼けるのはありがたい。
それにしても、なすは、正倉院の文書にも記述があるようで、かれこれ1000年以上、日本で栽培されているようだ。
なすは、英語で"Eggplant" と呼ばれるが、もともと原産地周辺の東南アジアなどでは白や緑色のものが一般的で、白い卵に似ていると思われていたのだろうか?
そして、なすの効能は、上記にあるように体を冷やす作用があるそうだが、また、なす色の元となっているアントシアニン系ポリフェノールの一種「ナスニン」やクロロゲン酸というポリフェノール類は、活性酸素によって起こる脂質酸化=過酸化脂質増加を抑制する働きがあり、アンチエイジング(老化防止)や生活習慣病に有効とされている。
いずれにしてもなすは、煮る、焼く、炒める、揚げる、蒸す、漬ける...などとどんな調理法でもおいしくいただける。味がつけやすく、特に油との相性が良い。
「秋なすは嫁に食わすな」という言葉があるが、美味しいから嫁には食べさせないという意味なのか?と思っていたが、どうもなすを食べると体が冷えるよ!という説もあるようだ。嫁虐め?か?それとも愛のメッセージなのか??? 何れにしても、秋に旨味がたっぷり含まれている、ということだろう。
それはさておき、味覚の秋。おいしいものの旬が満載でメルカートを覗くだけでもウキウキしてくる!!

