空手道全国大会 2018 〜 大会当日 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

ついに、「琉球少林流月心会 第24回全国空手道選手権大会」の日がやってきた。

 

昨年同様8時会場なのでイタリア本部は昨年同様7:50集合。その日は、祝日に当たるので、ちょうどいいバスの時間帯がなく、逆算して6:30に家を出て行った。おにぎりは持っていたものの緊張で食欲もなく食べる気さえしない。けれど、何か口にせねば...と思い、1個だけおにぎりを食べた。

 

今年は800人前後の門下生が参加。そのうち親子型は級の部が127組、段の部が21組参加し16コートに分かれて開会式直後から戦い始めた。イタリア本部からは6組の親子が参加。私は今年は次男と参加。彼との練習は常に喧嘩の絶えないつらいものがあった。

 

それでもぎりぎりシンクロするようになってきたし、意外にいけるかも...と思っていたら、まさかの一回戦敗退。

 

また、50歳以上のシニアの級の方は、20名が参加。第1シード。なので1回戦目がすでに2回戦となったが、あらま、相手が欠席で不戦勝。私にとって所詮からいきなり自由型。これは勝てた。が、型の名称を聞かれたとき、思わず名前が出てこず自分でもあせった。想像以上に緊張していたようだ。準準決勝で負け。これで、イタリア本部のMとの対決も消えた。頭の中が真っ白。

 

すぐに3位決定戦に入った。意地でも残る!観客席側のイタリアの国旗が掲げられているチームの席側のほうを見上げると、なんと師範がこちらを見ているのがわかった。ゲゲ...見られてる!

 

私的には、出せるものは出した。判定は2対2で主審判定は相手に下った。終わってしまった...壮年女子級の部は昨年通りイタリア対決で、延長の結果、結局師範の星一徹プロジェクト通りになってしまったではないか!俺はどんなに憎まれたっていい!這い上がって来い!といわれたが、ここで師範を憎むのは道理に外れるし、武道ではない!苦笑

 

試合後、審判の一人であり、昨年お世話になったある師範にご挨拶に出向くと「僕は君に挙げたんだけどね。」と一言。それを師範に伝えると、「それ、正解。だから忘れろ!」と。いやいや、そう簡単に忘れられません....けれど、後からは何もいえない。

 

今日は飲むぞ!と自分に言い聞かせ、長男を応援しにいく。あれれ、もしや勝ってる?彼の型は色帯の私が見ても、かなり強い癖があるのだが、それでも勝ち進んでいるのだから、すごいことだ。あれよあれよと決勝に進み、見事に優勝してしまった。

 

午後から組手の部。次男の中学の部は型も組手も色帯黒帯が混ざっているので非常に厳しい。昨年秋より週4稽古を続けてきたが努力は実らず。これも現実。しかし、長男は午前中の型優勝の勢いがあったのか勝ち進み決勝戦へ。けれど、ヘルメットの下にかぶっていたバンダナがずれてきて顔面にかかってきてしまったのでタイムを出し、一度は直したが、2度目に取ろうとしたらタイムアウトで負けてしまった。そこで負けるか?という気もしたが、これも現実。まだまだつめが甘い。

 

今回の大会にイタリア本部から初出場の門下生も多かったが、まずは経験することも大切だろう。けれど、何においてもやはり「空手道訓」に通じるのだ。

 

空手は己を見つめ己をただし己を磨くものである。

空手は人を倒すものではなく人を愛し己に打ち克つものである。

 

「空手は」は「私、自分は」と置き換えることもできる。

 

午後の表彰式は、時間があまりにも押してきて記念写真はなし。毎年宗家岡田先生との記念写真を撮らせて頂いているが、それもなかった。残念!

 

およそ空手道に志す我ら

至誠一貫 信義を重んじ 礼節を尚び

闘志満々 錬磨に励み 己れに克ち

拳禅一如の精神に則り

人格陶冶の道を修めん

琉球少林流空手道月心会 
宗家 岡田俊郎

 

 

空手の道は奥が深い!