夏の雨 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

空手から帰宅し、買い物をし、夕方からシスターPの病院へお見舞いに行こうとしたが、午後から急に空が暗くなり、生温かい、それでいて強い風が吹き出してきた。

 

慌てて洗濯物を家に入れ、朝顔の鉢だけバルコニーに下ろした。

 

家を出るとポツポツ降り始めてきた。思わずサンダルだったので、靴の中もグッチョリ。気持ち悪い!

 

結局通り雨で、帰る頃には止んでいたが、先週も数回、夕方や夜に大雨、雹が降り、家の前の道路がなんと陥没してしまった! 緊急で工事が始まったが、2日だけ来てそのまま! どういうこと?!

 

ところで、日本には雨の呼び名は400以上あるという。

 

温帯湿潤気候で、雨の多い日本では、雨の悩み、恵みと共に暮らしてくていることより、日本人にとって雨は生活の中で、細かい雨の「違い」を敏感に感じ取っていたったのだろう。呼び名以外に雨にまつわる言葉、表現がたくさんある。

 

しとしとと降る雨、ざーっと強く降る雨....季節によって呼び名が変わったり、と様々。

 

ちなみに「夏の雨」の呼び名には下記のようなものがある。

白雨:はくう:雨脚が白く降る夏の夕立のこと。
洗車雨:せんしゃう:七夕の前日、陰暦7月6日に降る雨。彦星が織姫に会うときに使う牛車を洗う水になぞらえている。
酒涙雨:さいるいう:七夕に降る雨のこと。雨で会えなくなった織姫と彦星が流す涙と伝えられている。催涙雨とも表記。
夕立:ゆうだち:夏の午後、熱い空気が上空にたまることで、短時間で雷を伴って降る強い雨。災害に発展するような夏の強い雨は「ゲリラ豪雨」とも呼ばれている。
神立:かんだち:神様がなにかを伝える「雷」を指す言葉から、夕立、雷雨を指すようになった、などなど...。

 

また、激しい雨を表す言葉に、まるで小石のような大粒の雨を「雨礫(あめつぶて)」といい、たたきつけるような降水は「掠雨(りゃくう)」。水の入った盆を傾けるように、との例えから「雨盆(あめぼん)を傾く」の言い回しもある。

 

恵みの雨、風情のある雨もあれば、危険極まりない豪雨もあり、今回の西日本豪雨は平成最大の被害ともなった。

 

避けようのない災害もあるけれど、急な大雨や雷・竜巻から身を守るために、この時期は、カリフラワーのような積乱雲が近づくサインを見逃さないのが一番かな。