在ミラノの皆さんへ 〜 「東北を忘れない」ちくちくワークショップのお知らせ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

2011年3月11日、未曾有の大震災が東北地方を襲った。震災のあと、多くの人が「自分たちに出来ることは何か」と悩み、無力感にさいなまされたことであろう。

 
直後多くのチャリティイベントがこのミラノでも催され参加してきたが、唯一今も続いているのは、友人画たち上げた"オルトデイソーニ"の転地療養プログラムだろうか。
余談だが私が参加しているゴスペルグループは当時ミラノ少年少女合唱団が結成され、我らの師匠が、子供達を指導してきていたのだが、チャリティとは別に母親チームが結成したもの。今回その師匠から、「被災し被害を受けた着物でパッチワークを世界で展開していらっしゃるかたがミラノでもワークショップをされる」と耳にした。
 
ワークショップ開催場所を友人を介し探し、コンタクトが取れた場所へ行ってみると、なんと私のあみぐるみがおいてあったと言うではないか!! ミラノ市の女性の起業家を助け地域再生プログラムの地域で、ちょいと田舎だがモダンで可愛らしいお店が並ぶ通りにある、手作り子供服店Filo'-sartoricio creativoのオーナーが二つ返事で了承してくれたと言う。偶然にも私も去年の秋からあみぐるみを中心に手編み商品をおいてもらっているところ。
 
イベントの詳細内容はこちら。
被害を被った着物の端切れを使い、好きなようにタペストリーを作成。
 
今年で6年目となった現在、作品は2700を超え、参加国は26カ国にも及ぶ。参加した人は、下は1歳半、上は95歳!なのだそうだ。

 

もう一つは、やはり2020年に開催される東京五輪の開会式にこのタペストリーを登場させたいということ。「東京五輪は復興五輪のはず。これほどお金もかからず、多くの人の思いがこめられたメッセージ作品はないと思う」とイベント主催者のしおみえりこさん。

 

開会式に使うなら、デザインは「昇り龍」に。昇り龍の龍のウロコ一枚一枚がこの作品群だ。空に力強く昇っていく姿は、被災地の人たちの希望となるのではないか。夢を実現させるために、まだまだ布を片手に活動を続けたいと語るしおみさんだ。着物を提供してくださっている石巻のかめ七呉服店には、まだまだ津波の被害にあった着物が眠っているという。「それがなくなるまではやろうと思っている」としおみさん。

 

「東北を忘れない」いきなり決まったイベントで時期も迫っているが多くの方に参加して頂けますように。

 

6月25日(月)10:30 〜

Via Ceriani 14, Baggio (Bisceglieから58番、63番バスでPiazza Stovaniの保健所から徒歩5分くらい)

FILO' - Sartificio Creativo

 

https://www.youtube.com/watch?v=amcJnm4QR3s&feature=youtu.be&list=UUWc9-0uYo_BehkK6BHPWgAA