白い花 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

目には青葉...美しい5月。

 

それでも5月には白い花が沢山咲き、どこからともなく淡い優しい香りが漂う。まさに、「風薫る5月」だ。

 

普段この時期、日本にはいないので忘れていたが、帰国中ドクダミの花をたくさん見かけた。日陰の湿地に自生するので、どうも敬遠していたが、真っ白な4枚の十字架型の花びらからの由来で「司祭の草」とも呼ばれているそうで、ちょっと見る目が変わった!

 

ところで、この時期、ミラノでよく見かけるのはジャスミン。次男いわく、おしっこ臭いというが、そうだろか?

 

 

 
 こちらはネズミモチ。子供の頃、この葉を丸めて一辺を潰し、音を鳴らしたものだ。また、今でこそ考えられないが、ミツバチが蜜を吸いに来るので手のひらに包むよう捕まえては、耳にかざし、ブンブンする音を楽しんだもの。
 
 
名前はわからないが、実を水に入れると泡が出るので石鹸の実とよく呼んだ花。
 
 
余談だが、ワイン用語には、「白い花」の香り、とワインの香りを形容することがある。優しくてほっとする、かつ控えめなフローラルな香りの表現に使うが、実際白い花の香りを知らない限り言えない。
 
 ほかにも、果実の香りやらスパイス、バニラ、野菜や革、湿った土、ペトロール香などの形容があるが、実際その匂いを知らない限り表現はできない。臭覚や味覚などを言葉に表すのは面白いが、感受性とボキャブラリーが大切。
 
風薫る5月。是非白い花の香りを堪能して欲しい。
 
そういえば、ワインを飲んで「白い花」と言おうとしたら「ジャスミンの香り」と言ってしまったが故に、「茶でも飲んどけー」と毒舌な友人にど突かれている友人がいたなあ。
 
♫ジャスミンティーは、眠り誘う薬... そうなの? 笑