小学生の頃、朝顔を植え観察したが、ここミラノの日本人学校でも小学生は毎年朝顔を植え、観察しているようだ。
気づくと、えっもうこんなに大きくなってるの?今年も出遅れ〜!!となるので、今年は早めに植えてみた。あれは、先週の5月16,17日あたりだっただろうか?
ところで、朝顔は、ヒルガオ科の一年草であり、ツルは左巻き。原産地は熱帯アジアか、西南中国からヒマラヤにかけての暖かい山麓地帯ではないかと言われている。けれど、意外にもよく南仏で朝顔を見かけるから不思議。
朝顔は今から千百年以上も前の奈良時代に中国から遣唐使によって我が国に伝来されたそうだ。当時はこの朝顔の種子と言うものが大変貴重な漢方薬として珍重され下剤用として使われていたという。ちなみに薬として入って来た朝顔が鑑賞用として栽培されるようになったのは江戸時代になってからとか。
余談だが、朝顔の種のことを中国名では牽牛子「ケンゴシ」または「ケニゴシ」と言い、和名を阿佐加保と書き、後に朝に咲く花である事から朝顔と言われるようになった。また朝顔はケンゴシの花と言う事で別名を牽牛花(けんぎゅうか)とも言われるそうだ。牽牛といって思い出すのは、そう、七夕の牽牛・淑女であり、牽牛の花と書くが、そういえば、東京台東区の入谷朝顔市は七夕の前後の三日間に開催されるのは、そのせいか...
またまた余談だが、鉢植えされた朝顔は、「一鉢」「二鉢」と数える。 赤や紫のらっぱ状の大輪の花は「輪」で数えるけれど、植物としては、「本」「株」を使う。そして、蕾みは「一個」、蕾みがほころぶと「一輪」、花びらは「一枚」、舞い散ると「一片」・・・日本語は美しい。
また、朝顔の花言葉は、「はかない恋」「固い絆」「愛情」。朝に花を咲かせ、昼にしぼんでしまう様子を「朝の美人の顔」にたとえた「朝の容花(かおばな)」の意味と言われている。「はかない恋」は花が短命であり、「固い絆」は支柱にしっかりとツルを絡ませることに由来している。
そして、英語名はMorning Glory。フラワー・エッセンスの「モーニング・グローリー」は、内なる女性性を目覚めさせ、本来の輝きと生命力を同調させてくれるという。そして、日々のストレスで失った生命力や活力を、そして自然のリズムを取り戻すことを助けてくれるそうだ。
さあ、どんな色の花をつけてくれることだろう。今から楽しみだ!



