スズランテープバッグ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

夏になると麻バッグを持ちたくなり、よく編む。また、小さいころよくアンダリアのバッグや帽子を母に編んでもらい、それを思い出して、長女や長男が小さかった頃、帽子やバッグをおそろいで作ったものだ。(現在は自分用の帽子のみ残っている)

 

アンダリアとは糸のメーカーであるハマナカが59年に発売したビスコースレーヨン100%の糸。レーヨンとは光る糸、と呼ばれ「人絹」とも呼ばれているという。ちなみにエコアンダリヤが作られる工程はこちら。

http://hamanaka.jp/topics/ecoandaria  原料は石油ではなく、紙と同じパルプなので土に還るエコ素材。そして発色も良く、手触りも良いが、やはりちょっとお高い。

 

ちなみにチアガールが持つポンポンの糸はポリテープ。つまりポリエチレン製。強度の高いポリプロピレン製というものも存在するそうだ。総称として、PEテープ, PPテープ、平テープというのがあるが、最近「スズランテープ」という名前を知った。

 

スズランテープとは、1962年に発売された伊藤忠系会社(現在はシーアイ化成子会社)の商標が市場名だとか。ちなみに同社の製品は花の名にちなむものが多かったようで、それら名称の確かな由来は不明。「スズランテープ」に関しては、発売当時の生産ラインが札幌に存在し、1960年にスズランが「札幌市の花」に制定されたことも関連しているとか...。

 

何れにしても、これらのテープは現在100円ショップでも購入できるから、それを利用してバッグを作るのが静かなブームのようだ。ミラノに戻ってからたまたま中国人経営の雑貨屋で出かけると、99セントで売られていた!

 

 

  細編みで底を四角く増目しながら編んでいき、あとはまっすぐバケツ型に編んでみたマルシェバッグ。内側にスーパーのエコバッグをサイズに切って内布として縫い付けてみた。軽くて夏っぽくていい感じ。

 

家の糸を整理していたら、わけわからないテープが出てきた出てきた...この夏はバッグ作りかな?とはいえ、かなり力がいるので腱鞘炎に気をつけなければ!