ラストスパート 2018 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

イタリアはいよいよ学年末。

 

最後の追い込みの時期。中学、高校では今週、来週あたりに行われるテストの結果により進級が決定する。

 

よっぽどのことがない限り、中学で留年することはまずないが、高校は日常茶飯事。数教科赤点があっても驚きはしないが、年間のトータルの成績と全教科の教授軍の会議にかかり進級が討議される。一人でも、その生徒を非難する教授がいれば、「右に同じ」に続く可能性大。成績のみならず態度や人間性も重大だ。

 

だからか、空手の稽古ではここのところ、特に高校生の休みが多い。苦笑 さすがに文武両道、時間的に上手に両立出来る子は少ない。「K君(師範のご子息)はマトウリタ(高校卒業試験)前でも稽古は休まなかったのに。」というと、皆声を合わせて「彼は特別だよ。」と言う。文事と武事、学芸と武芸。少なくともその両道に努めることは、たとえそれが一番ではなくても、生き方にも通じる事。逆に芯のある生き方をする人は、自然にトップにのし上がってくるのかもしれない。人生様々な困難を乗り越える精神として、武道の精神がある。空手は力より技、技より心。空手の修行を通し、求道の心を培う。大会、試合に勝っても、人生に負ければ、武道を学ぶ意味はない。息子どもよ、頼むよ!

 

日本から戻り、私もラストスパートとなり、何かと慌ただしくなった。毎日午前中は次男の学校に顔を出し、フェスタの衣装の準備。サイズが合わないと、その時点で手を加え、場合によっては生地まで持ち帰り作る羽目に。

 

気になるのは週末の天気予報。どんなに気合をいれて準備をしても、雨でおじゃんになってしまったら、おしまいだ!この記念すべき行事に、雨が降った事はない!というのが先生方の自慢だ。密かにてるてる坊主を作って雨が降らないよう願うしかない!