戻りました! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

出発前の心のザワザワ感も意外に空港に着くと徐々に消えていく。流石に仕方ない、と受け入れるというか肝が座ってくる。
 
昨夜は寝るまで母とおしゃべりをし、今朝も羽田行きの高速バスのロータリーまで来てくれた。バスに乗り込み、母に手を振り「元気でね」というと、隣のバスを指差し、「行くね」と答える母。ゆっくりバスが動き出し「ありがとう」と口を動かした途端、じわーっと一筋の涙。いつもこれだ。今回は一人で良かった。涙を流す度に子供たちに「まただよ」と言われてしまう。
 
ところでルフトハンザは帰りの便は全日空との共同運行だった。チェックインの時点からとても気持ちいいサービス。機内もエコノミークラスでもちょっぴりゆったり感があり、疲れなかった。
 
映画を6本、ドラマも1本。ついでに観ながらアクリルたわしを2つ編んだ。
 
乗り継ぎがあったとはいえ、待ち時間は1時間。西へ行くほど時差で時間が遅れていくので、ワープした気分になる。
 
すでにミラノは夜8時を過ぎても空は明るい。
 
空は明るかったが、帰宅して玄関の電球が消えているのに気付いた。長男に「いつから?」と聞くと、「うーん、一週間前くらいからかな?」という。一週間から玄関が暗くても、気づかないものかねえ?....というわけで、電球交換が帰宅後の初仕事。はあ。
 
私の帰国は両親の様子を見に行く事に加え、家族の自立も目的だったのに、どういうこっちゃ!しかも、イタリアの家での電球交換って椅子に乗れる高さではないので、脚立を出して、さらに伸ばして立ちながらするので、私にとっては非常に怖いのだ!
 
それ以外にも帰宅早々、普段鍵をしめない洋服ダンスに鍵を閉められてしまい、開かなくなった扉を開けるため、ペンチやらドライバーを出してこじ開けた。また食器棚の扉の蝶番の螺子が緩んでいたので、扉はびらびら状態。螺子締めるだけじゃない...!!  なんで、こうも手がかかるんだ?!
 
良妻賢母は女武士道では基本だが、それは夫や子供を甘やかすものではない。しかし、妻がやりすぎてしまうと、夫や子供は甘えるのだ。出来るのにやらない人間になって仕舞う。子育ては大変だが、夫育てはもっと大変!けれど、出来る夫は早死にしやすいよ、と友人が言っていた。爆 
 
ああ、日常生活の始まり、始まり...