帰りたくない症候群 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミラノ出発まで一週間を切った。

 

またまた始まってしまった。「帰りたくない症候群」が。

心のざわざわ感。そして憂鬱。

 

ミラノに家族を残しているのだから、帰らざるを得ない。まだかまだかと人でのたりないオラトリオはてぐすねを引いて待っているし、19日に行われる次男の学校のフェスタでの中世の衣装のボランティアも始まっており、帰り次第学校に顔を出さないとまずいだろう。帰ったら帰ったで、学年末の食事会、空手の一日合宿、教会行事...とめまぐるしい予定が入っているのははじめからわかっている。きっと現実に巻き込まれたほうが、いいのだろうが、はじめの一歩を踏み出すのに、毎回心が落ち着かなくなる。

 

ましてや、老いていく両親。以前は、あと何回会えるだろうか?と思っていたが、どうかこれが最後になりませんように...とついつい思ってしまう。

 

毎回,毎回思う。私は天命を知るどころかまだまだアマちゃんだと。

 

そしてまたこう思う。自分の原点を振り返り、また歩み続ける。あの頃があったから、あの人がいたからこそ、「今の自分」がある...と。

 

今日を頑張るものは、昨日が後押しを、明日が手を差し伸べる

 

明日のことを思い煩わず、今できることを精一杯生きよう。今を一心にまじめに生きるものこそ、目に見えない力が助けてくれる。これは大事なことなんだな。