聖金曜日 2018 〜 愛と赦し | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

聖金曜日だった。

 
午後3時に「主の受難」の祭儀に参列し、夜の「十字架の道行き」には出ず、家でローマ·コロッセオで行われたパパ様の道行きをネットでみた。
 
イタリアの学校は昨日から休みだが、日中とはいえ子供の参列者は少なかった。ましてやカテキズモを受けている子さえ、来ていたのは数人のスリランカ人と南米人だった。彼らの信仰心は篤い。
 
 
 
 
 
「枝の主日」で、イエスのエルサレム入城を「ホサナ、ホサナ(万歳、万歳)」と叫んで、喜んだ群衆は、わずか5日後に「イエスを十字架につけろ!」と態度を変えた。人間はなんと移り気で薄情なんだと思う。
 
それでもイエスは
「父よ、彼らをお赦し下さい。彼らは自分が何をしているのかわからないのです。」(ルカ23:34)
 
と、神に群衆への赦しを願った。
 
受難と死、そして復活へと向かう中で、この十字架上でのイエスの発した言葉に考えられない心の広さを感じずにいられない。
 
無実の罪で処刑される苦痛と屈辱の極みの中、自分を陥れた無理解な人々をも赦す愛。
 
今も昔も変わらぬ人間の愚かさを噛みしめつつ、自分の生き方を問う聖金曜日だった。